2020.03.02
おやすみベートーヴェン 第78夜【天才ピアニスト時代】
パイジェッロのオペラ《水車小屋の娘》のアリア〈田舎の愛ほど美しいものはない〉による9つの変奏曲——先輩作曲家の主題を変奏曲に
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
先輩作曲家の主題を変奏曲に パイジェッロのオペラ《水車小屋の娘》のアリア〈田舎の愛ほど美しいものはない〉による9つの変奏曲
ベートーヴェンはその前半生、変奏曲の主題を先輩作曲家たちの作品から引用した。ジョヴァンニ・パイジェッロによる歌劇《水車小屋の娘》の主題からは、2曲の変奏曲(WoO69&WoO70)が生まれている。
――小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)21ページより
パイジェッロは、18世紀後半のイタリアのオペラ作曲家。この変奏曲の主題となる、歌劇《水車小屋の娘》のアリア〈田舎の愛ほど美しいものはない〉原曲も一緒にお楽しみください。
《セヴィリアの理髪師》を初めてオペラにした作曲家としても知られる、ジョヴァンニ・パイジェッロ(1740-1816)。
作品紹介
パイジェッロのオペラ《水車小屋の娘》のアリア〈田舎の愛ほど美しいものはない〉による9つの変奏曲WoO69
作曲年代:1795年7月以降(ベートーヴェン25歳)
出版:1795年12月
K.リヒノウスキー侯に献呈
関連する記事
-
シェーネル? シェーナー? 現代ドイツ流の発音で「第九」を歌ってみよう!
-
ベートーヴェンの生涯と主要作品
-
2023年年末のベートーヴェン「第九」 全国のオーケストラ別公演情報
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.09.19
真面目で熱心な生徒、良き教師でもあったブルックナー
2024.09.18
山根一仁、いまもなお深化し続けるバッハへの熱い想いの現在地
2024.09.18
トッパンホール 2024/2025シーズン 躍動する魅力
2024.09.16
スペインのグルメタウン・バスク地方のビルバオのオーケストラで唯一のアジア人団員!
2024.09.15
ネット上で誹謗中傷を受けたとき どう対応する?
2024.09.14
ピアノランドフェスティバル25周年!五味太郎との《おんがくえほん こっけん》もお...
2024.09.13
五嶋みどり&藤田真央が2024年11月、輪島・七尾で無料コンサートを開催
2024.09.13
ト音記号を徹底解剖! 意味・正しい書き方・大作曲家の自筆譜を検証