2020.03.12
おやすみベートーヴェン 第88夜【天才ピアニスト時代】
「モーツァルトの歌劇《魔笛》の〈娘っこでも女房でも〉による12の変奏曲」——国王が愛したモーツァルトの作品を変奏曲に
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
国王が愛したモーツァルトの作品を変奏曲に「モーツァルトの歌劇《魔笛》の〈娘っこでも女房でも〉による12の変奏曲」
また、大バッハとヘンデル、モーツァルト作品を愛し、自らチェロを嗜む国王のために作曲した、「ヘンデル《マカベウスのユダ》の主題による12の変奏曲」WoO45、および「モーツァルト《魔笛》の主題による12の変奏曲」Op66もこのベルリン滞在の成果である。
——小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)35ページより
先日ご紹介した「ヘンデルのオラトリオ《ユダス・マカベウス》の〈見よ、勇者の帰還〉による12の変奏曲」と同様に、この曲も国王のために作曲したようです。国王が実際に演奏する機会はあったのでしょうか。
作品紹介
「モーツァルトの歌劇《魔笛》の〈娘っこでも女房でも〉による12の変奏曲」Op.66
作曲年代:1796年(ベートーヴェン26歳)
出版:1798年
vc.とpf.の二重奏
小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)
関連する記事
-
ハバネラ:中米ハバナ発祥でヨーロッパに逆輸入! 実はコントルダンスと深い関係
-
コントルダンス:イギリス宮廷で流行して広まった「田舎の踊り」
-
ベートーヴェンの生涯と主要作品
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2022.07.01
サルのシッポを学んで工作するワークショップ〜自作のサル人形でピアノ即興劇!
2022.06.30
久石譲が自作を指揮する演奏会、クラウス・マケラ指揮パリ管弦楽団など無料公開中!
2022.06.30
サントリーホール ARKクラシックス2022が開催! 中高生の無料招待が受付開始
2022.06.30
リストの生涯と主要作品
2022.06.29
完璧主義者ショパンの“設計図”とは? 全曲聴いて味わう魅力
2022.06.29
クラシック音楽ガイドの書籍新シリーズ「もっときわめる! 1曲1冊シリーズ」新創刊...
2022.06.29
アーティスト名やマッチングは要チェック!今音楽好きが注目するNHKの Eテレ番組
2022.06.29
ラヴェルの生涯と主要作品