プレイリスト
2020.04.07
おやすみベートーヴェン 第113夜【天才ピアニスト時代】

「ピアノ三重奏曲(第4番)変ロ長調《街の歌》ヴァイオリン版」——音楽の楽しみが詰まった作品

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。

ONTOMO編集部
ONTOMO編集部

神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ

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音楽の楽しみが詰まった作品「ピアノ三重奏曲(第4番)変ロ長調《街の歌》ヴァイオリン版」

小山 基本的には当時の古典的なスタイルを踏襲した作品ながら、カデンツァのようにも即興のようにも思えるような「驚き」を入れるのを忘れていないんですよね。

平野 こういう要素は室内楽アンサンブルの基本ですね。19世期以降は深刻な作品も増えますが、この時代は特に「楽しむ」ことが一番大切ですから。

――小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)51ページより

昨日ご紹介したクラリネット、チェロとピアノのための三重奏のクラリネット・パートをヴァイオリンに編曲した作品。2つの版は、同時に出版されました。ピアノ三重奏としての通し番号から「ピアノ三重奏曲 第4番」とも言われます。

晩年になると、かなりシリアスな室内楽曲が多くなるベートーヴェンですが、若き日の工夫を凝らした楽しい作品もまた天才を示しているようです。

作品紹介

ピアノ三重奏曲変ロ長調《街の歌》op.11

作曲年代:1797年(原曲)、98年(編曲)(ベートーヴェン27、28歳)

出版:1798年10月

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