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2020.04.20
おやすみベートーヴェン 第127夜【天才ピアニスト時代】

「弦楽四重奏曲第3番 ニ長調」——ついに弦楽四重奏曲の作曲に本格着手

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ
編集協力:水上純奈

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ついに弦楽四重奏曲の作曲に本格着手「弦楽四重奏曲第3番 ニ長調」

ベートーヴェンが交響曲というジャンルの作曲に動き始めたのは、1795年。そして、今回ご紹介する弦楽四重奏曲も、この時期に書き進められていきました。

弦楽四重奏曲は1798年の夏に着手し、99年1月に完成する「ニ長調」(作品18の第3番)を皮切りに「へ長調」(同第1番)、「ト長調」(同第2番)、「イ長調」(同第5番)、「ハ短調」(同第4番)までの5曲を99年の秋までに完成させ、最後の「変ロ長調」(同第6番)を1800年6月から8月に書き上げて6曲セットを完成させている。

——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)52ページより

この「第3番」は、6曲ある「弦楽四重奏曲 作品18」の中で1番最初に書かれたものです。全楽章を通して、とても穏やかな音色で演奏されます。次に書かれる四重奏作品はどのようなものでしょうか。後日のご紹介をお楽しみに。

作品紹介

「弦楽四重奏曲第3番 ニ長調」Op.18-3

作曲年代:1798年秋〜99年1月(ベートーヴェン27歳〜28歳)

出版:1801年6月モロ社(ウィーン)

平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)
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