プレイリスト
2020.06.01
6月の特集「音楽家とペット」

ペットと一緒に楽しむプレイリスト〜犬猫も大好きな心躍るワルツ集

ペットたちは、音楽にどのような反応を示すのでしょうか? 好き嫌いがあるのかな? 犬猫を飼っている飯田有抄さんが、ペットたちと一緒に踊るのにピッタリなワルツをセレクト! もふもふのペットたちを想像して聴くのにもオススメな、わくわくするワルツ集をお楽しみください。

ペットたちと踊っちゃう人
飯田有抄
ペットたちと踊っちゃう人
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

ワルツを一緒に踊って、テンションが上がった! ていっ!

写真:飯田有抄

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音楽が生活の一部な飯田家で過ごすワンコとニャンコ

我が家には巨大チワワくん(犬、9歳)と小顔女子アメリカン・カールさん(猫、12歳)がおります。ふたりは仲が悪いです。

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さて、ワンコやニャンコは音に敏感なので、私がリコーダーや三味線やトイピアノなど楽器の練習をするとき、こんなに大きな音出して大丈夫かな? と心配になったりするのですが、意外と平気なご様子。むしろ練習を始めると、まったりとくつろぎます。

とりわけ三味線は評判がよく、弾き始めると犬などは、正座している私の太腿にくっついて寝ていたりします(けっこう大きな音がするのに、よく寝られるなぁ!)。

三味線の音は、心地がいいんだワン。興味津々のチワワくん。

そんな状況でして、オーディオでしっかり音楽をかけても、ふたりは動じません。けっこうなボリュームでかけても、嫌がって部屋の外に出ていくようなことは特にないので、人間はノリノリで音楽を楽しませてもらいます。

しかし、人間があまりにノリノリになりすぎてしまったとき、彼らに負荷がかかります。というのは、ダッコ&ダンスに巻き込まれてしまうからなのです。

穏やかに音楽を聴いていたペットたちに暗雲……? 優雅なワルツだワン

ワルツ——それは人類が生み出した素晴らしき舞曲。クラシック音楽には踊れるワルツも踊れないワルツもありますが、どんなワルツを聴いていても私は踊りたくなってしまいます(家でなら)。そこで付き合わされてしまうのが、ワンコかつニャンコなんですねぇ。たまたま近くにいた方が、ダッコされてしまい、ダンスに付き合わされます。

ダッコ&ダンスに、特別きまりはありません。ワルツに合わせて大好きなペットとユラ〜っと体を揺らす、これだけです。やってみると、これが想像以上に気持ちよくて楽しいのです♪  ダッコできるサイズのペットちゃんがいる方は、ぜひお試しください。

さぁ、躍るわよっ♪
気持ちいいワーン♪

しっかりと自分の体にホールドオンしてあげてくださいね。あんまり揺らしすぎるとかわいそうなので、揺れ幅や時間はそこそこでお願いします。一度、あまりにノリすぎてしまった私がクルッと素早く回転したときは、猫からクレームがきました(ニャーンと泣かれました、ごめんよ)。

あんまり激しくしないでほしいニャン。

というわけで、ペットちゃんと踊るのに最適なワルツのプレイリストを作成してみました!

思わず踊りだしたくなる! ペットと一緒に楽しむワルツ集

1. ショスタコーヴィチ:《ジャズ組曲》第2番〜ワルツ第2番
ショスタコーヴィチの軽音楽は、意外なほどにチャーミング。こちらは哀愁たっぷりのワルツ。

2. ベルリオーズ:《幻想交響曲》〜第2楽章
麗しいワルツですが、これは妄想の恋人との舞踏会シーンなのです。

3. ハチャトゥリアン:《仮面舞踏会》〜第1曲「ワルツ」
どこかショスタコーヴィチのワルツとも通じるような、こちらも哀愁系のワルツ。

4. ブラームス:《16のワルツ》〜第15曲
とても有名なメロディー。ブラームスというと重厚なイメージがあるかもしれませんが、ピアノ連弾のために書いたこんな穏やかなワルツも。

5. ショパン:ワルツ第19番
ショパンが数多く残したワルツはピアノのための作品であって、実際の踊りのために書かれたものではない、と言われるけど、やっぱり心踊らされます。

6. チャップリン:トイ・ワルツ
タイトルが可愛い。トイ=おもちゃ。夢見るようなひとときは、映画『モダン・タイムス』からの1曲。ペットちゃんとの時間にぴったり。

7. ヨハン・シュトラウス2世:皇帝円舞曲
ワルツと言ったら、この方を外すわけにはぜったいにいきません。“ワルツ王”シュトラウス2世の、「美しく青きドナウ」「ウィーンの森の物語」と並んで3大ワルツに数えられる名曲。

8. アンダーソン:ワルツィング・キャット
締めはやっぱりこの曲しかありません。猫の鳴き声が聴こえてきそうな、アンダーソンのとびきり可愛いワルツです。

いかがでしたでしょうか。イヤだとフラれた場合は、すぐにリリースを……(苦笑)。「まんざらでもないワン」「つきあっげあげるニャ」と言われた方は、ペットちゃんと一緒に最高にハッピーなワルツ・タイムをお過ごしください♪

ペットたちと踊っちゃう人
飯田有抄
ペットたちと踊っちゃう人
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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