動画で学ぼう!日本の歌のうたいかた#7 小6で習う《われは海の子》《ふるさと》他
小、中、高校の音楽の授業で習う日本の歌を、児童生徒が動画で学習できるようにしたWeb教材の連載。日本語の美しい発声と発音を身につけましょう。音楽の先生はもちろん、大人の趣味やデイケアなどでも広くご活用ください。第7回は《おぼろ月夜》《われは海の子》《ふるさと》の学びかたと教えかたです。
《おぼろ月夜》高野辰之作詞/岡野貞一作曲
♪動画からフレーズを感じ取って歌いましょう。
♪「はるかぜそよふく そらをみれば」と、「ゆうづきかかりて においあわし」のせんりつの特ちょうを生かして歌いましょう。
♪歌詞の表す様子を想像して歌いましょう。
【先生方へ】
範唱動画からフレーズ表現を理解し、柔らかい発声で歌唱表現を創意工夫します。夕ぐれから夜への場面の移り変わりが描かれており、歌詞から情景を思い浮かべて歌唱するようにしましょう。「におい」は「色が美しく映える」ことであり、言葉の響きの美しさを感じ取るとともに、古文の学習につながります。
《われは海の子》文部省唱歌
♪はずむリズムの特ちょうを生かして、言葉の発音を工夫しよう。
♪歌詞のもつ言葉の響きを味わいながら歌いましょう。
♪言葉の意味から、情景を想像して歌いましょう。
【先生方へ】
海辺の少年のたくましさを描いた歌詞が、力強いリズムによって表現されています。
リズム、旋律の特徴を範唱動画から理解し、曲想にふさわしい発声・発音による表現の創意工夫をさせましょう。
歌詞の表す内容が現在の生活と乖離しているという意見があります。しかし、たとえば「とまや(苫屋)」という知識があれば、やがて「見渡せば花も紅葉もなかりけり 海辺のとまや(苫屋)の 夏の夕暮れ」(藤原定家)という有名な和歌を詠み味わう古典の学習につながります。
《ふるさと》高野辰之作詞/岡野貞一作曲
♪旋律の特ちょうを生かして歌いましょう。
♪1番は思い出、2番は現在、3番は未来のことが描かれています。
♪《ふるさと》の歌詞は、どのような心が表れていますか?
【先生方へ】
歌詞は1番が回想、2番が現在、3番が未来の帰郷の思いを描いています。範唱動画から、曲想にふさわしい柔らかく自然な発声を理解し、表現の創意工夫をします。3番の「いつのひにか かえらん」は「かえらむ」(かえらめの未然形)です。mの発音にすることで、帰郷する意志を表す意味になることを理解させます。
歌詞が表す心情を一言で表現できれば、歌詞の内容を理解していると考えてよいでしょう。
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