読みもの
2020.04.02
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」File.2

夜桜とともにフワリ聴きたい弦の音

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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暖冬の影響で、今年は桜を長く楽しめるそうです。

ここ東京でも、数メートル離れた桜の木が、一方は満開に近く、一方はまだ三分咲きといった光景が見られます。

人々で賑わう名所も良いですが、近所の穴場スポットで、しっとり夜桜を愛でるなんていうのもいいものです。

なぜか夜桜を見ながら聴きたくなるのがこの一曲。ロシアの作曲家ボロディン(1833-1887)の弦楽四重奏曲第2番 ニ長調です。

エマーソン弦楽四重奏団によるこの演奏は、第1楽章の冒頭からなんと艶っぽいことでしょう。

ふわっと夜風に誘われて、薄いピンクの花びらに包まれたなら、すかさず聴いてみてください。優しい気持ちになれますよ。

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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