プロコフィエフの名曲と素顔に迫る12のエピソード
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
暖冬の影響で、今年は桜を長く楽しめるそうです。
ここ東京でも、数メートル離れた桜の木が、一方は満開に近く、一方はまだ三分咲きといった光景が見られます。
人々で賑わう名所も良いですが、近所の穴場スポットで、しっとり夜桜を愛でるなんていうのもいいものです。
なぜか夜桜を見ながら聴きたくなるのがこの一曲。ロシアの作曲家ボロディン(1833-1887)の弦楽四重奏曲第2番 ニ長調です。
エマーソン弦楽四重奏団によるこの演奏は、第1楽章の冒頭からなんと艶っぽいことでしょう。
ふわっと夜風に誘われて、薄いピンクの花びらに包まれたなら、すかさず聴いてみてください。優しい気持ちになれますよ。