
読みもの
2022.02.17
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.96
ドビュッシーの音楽が描く、心に沁み入る雪の情景


飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
アウトドアな趣味を持っている方は、とにかく天気予報で一喜一憂しますよね。
週末は釣りに行こう! 明日はバイクでツーリング行こう!
……でも、晴れていないと、どうにもならないということがあります。私も真冬以外はバイクに乗るので、一喜一憂するタイプです。
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今年の冬はなんだか寒くて、「大雪になるでしょう」の声を聞くと、心がざわつきますね。2月3月も油断なりません。
それでも、カメラを持ってスナップするぞ〜という心持ちで出かけるのは、一応アウトドアではありますが、その日の天候でしか撮れない絵があるので、どんな天気でも開き直れます。
ただ、雪景色を撮影するのは、本州のビシャビシャした雪は傘を持ちながらの撮影になってしまうし、手袋を外して、素手で冷たいカメラを持つのはなかなか勇気がでなくて、スナップの数が減ってしまう。
軟弱者の私は、せいぜい雪が止んでから、あっという間に氷になってしまう東京の雪の残骸(?)を撮るので精一杯。
ところで、ドビュッシーの前奏曲第1集の第6曲「雪の上の足跡」を初めて聴いたのは、たしか10代の頃でしたが、シンシンと心に沁み入りました。
雪深い北海道で育った私にとって、まるでそれは「生活音」でした。音もなく降り積もるまっさらな雪の上に、点々と残された足跡。寂しい緊張感が漂います(ザンネンながら、今日の写真とは程遠い情景がイメージされます)。
今日は、今年の10月の終わりに逝去されたピアニスト、ネルソン・フレイレさんの録音をリンクします。どこにも恣意的なもののない、作品の魅力がスーッと耳に届く演奏です。
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」

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