読みもの
2023.11.10
ONTOMO MOOK「ヨハネス・ブラームス 生涯、作品とその真髄」より

ブラームスを知るための25のキーワード〜その5:音楽蔵書

毎週金曜更新! 25のキーワードからブラームスについて深く知る連載。
ONTOMO MOOK『ヨハネス・ブラームス 生涯、作品とその真髄』から、平野昭、樋口隆一両氏による「ブラームスミニ事典」をお届けします。どんなキーワードが出てくるのか、お楽しみに。

平野昭
平野昭 音楽学者

1949年、横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院音楽学専攻終了。元慶應義塾大学文学部教授、静岡文化芸術大学名誉教授、沖縄県立芸術大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。古典派...

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古典的名著を綿密に研究したブラームス

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読書家ブラームスの蔵書の多いことは前項目で話したが、音楽家としての彼の研究熱心さを知る上で、楽譜類を除く研究書の主なものを挙げておこう。

現在でも貴重資料である古典的名著が多いわけだが、ブラームス時代から見てもそれらは当然古くてかつ新しい理論書であったはずである。が、ブラームスがそれらを綿密に研究したことも確かであるし、それから多くを学んだこともまた確かである。

アードルンク、フォルケル、フックス、ゲルバー、ヒラー、ケラー、キルンベルガー、マールプルク、マッテゾン、シャイベ、ヴァルターなど。これらはやや専門的ではあるが、例えばフックスといえば『グラドゥス・アド・パルナッスム』(1725年刊)というような理論書の名著を連想するように、秀れた研究書を残した人々である。

ブラームスは音楽学研究が隆盛し始めた時代に生きたわけでもあって、著名な音楽学者達とも親交を結んでいた。そうした人々の著、ヤーンの『モーツァルト』、クリュザンダーの『ヘンデル』、シュピッタの『バッハ』、ポールの『ハイドン』等の伝記研究書から、ノッテボームの『ベートーヴェニアーナ』、『ベートーヴェン主題カタログ』、『シューベルト主題カタログ』、ケッヘルの『モーツァルト・カタログ』、ドンマーの『音楽辞典』と『音楽史』、さらにはハンスリックの評論的著作などに至っている。

第1章 演奏家が語るブラームス作品の魅力
第2章 ブラームスの生涯
第3章 ブラームスの演奏法&ディスク

今回紹介した「ブラームスミニ事典」筆者・平野昭と樋口隆一による「1853年の交友にみるブラームスの人間性」、「ブラームスの交友録」、「ブラームスを育んだ作曲家たち」、「ブラームスの書簡集」をはじめ、多岐にわたる内容を収録!
平野昭
平野昭 音楽学者

1949年、横浜生まれ。武蔵野音楽大学大学院音楽学専攻終了。元慶應義塾大学文学部教授、静岡文化芸術大学名誉教授、沖縄県立芸術大学客員教授、桐朋学園大学特任教授。古典派...

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