室内楽に取り組むにあたって考えること。そして梅雨に始めた新しい趣味
2018.06.01
日めくりオントモ語録/メナヘム・プレスラー
私たちは、音楽の使者に近づくのです。真に偉大な音楽家は使者でした。
――メナヘム・プレスラー『メナヘム・プレスラーのピアノ・レッスン』より
マスタークラスに参加した生徒たちへ「うまくなること」についてを説明した際、こう続けた。「音楽家は作曲家のメッセージを感じたままに音にして届けることで、私たちの生活を豊かなものにしてくれます」。つまり、うまくなるということは「より聴けるようになる、より感じられるようになる、そして自分自身に対してあまり心配をしなくなる」というシンプルな答えを導きました。
メナヘム・プレスラー(Menahem PRESSLER 1923~)
1923年、ドイツ生まれ。ナチスから逃れて家族とともに移住したパレスチナで音楽教育を受け、1946年、ドビュッシー国際コンクールで優勝して本格的なキャリアをスタートさせる。1955年、ダニエル・ギレ(vn.)、バーナード・グリーンハウス(vc.)とともにボザール・トリオを結成。世界中で名声を博しながら半世紀以上にわたって活動を続け2008年、ピリオドを打つ。その後ソリストとして本格的に活動を始め、2014年には90歳でベルリン・フィルとの初共演を果たし、同年末にはジルベスターコンサートにも出演。ドイツ、フランス国家からは、民間人に与えられる最高位の勲章も授与されている。また教育にも熱心で、これまで数百人もの後進を輩出してきた。世界各国でマスタークラスを展開し、またインディアナ大学ジェイコブズ音楽院では1955年から教えており、現在は卓越教授(ディスティングイッシュト・プロフェッサー)の地位を与えられている。
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