いまパイプオルガンがおもしろい!その人気を牽引するニュー・ウェイヴに迫る
日本のさまざまなホールに設置されているパイプオルガン。若いオルガニストたちの目覚ましい活躍や、ホールの新しい企画が人気となり、ここにきて静かなブームを呼んでいます。人気ピアニストたちもオルガンに興味津々!そこでパイプオルガンを有するホールの定番企画や新機軸、各ホールのオルガンの基本的な特徴などをご紹介。ランチタイムや仕事帰りに、ダイナミックなサウンドに浸る喜びを!
日本オルガン界のニュー・ウェイヴ
日本でもさまざまなホールに設置されているパイプオルガン。これまでもこの楽器を用いたコンサートやリサイタルは数多く開かれてきましたが、近年、ホールでの新しい企画が人気となり、ここにきて静かなブームを呼んでいるのです。
これは国内の優れたアーティスト——鈴木雅明・優人父子は言うに及ばず、若いオルガニストたちの目覚ましい活躍ぶりも大きな要因となっています。
例えば今年の4月に東京芸術劇場のオルガニストに就任した徳岡めぐみをはじめ、すでに知名度も高いミューザ川崎シンフォニーホールの大木麻理、横浜みなとみらいホールの近藤岳、神奈川県民ホールの中田恵子など、いわば日本オルガン界のニュー・ウェイヴの担い手たちが自主レーベルを立ち上げたり、他楽器とのコラボレーションを積極的に行なうなど、これまでのバッハの演奏を大切にしつつも新しい発想力によってユニーク試みに挑戦し、パイプオルガンの魅力の可能性を広げているのです。
あの人気ピアニストたちもオルガンに興味津々
そうした中、“他方面”からのアプローチも話題となっています。
ピアニストの角野隼斗は、とくに若いファンに未知のサウンドの刺激を与え、テレビ番組『題名のない音楽会』では東京オペラシティのオルガン演奏にチャレンジして坂本龍一《andata》の演奏に参加。その弾いている姿(足鍵盤も使った)も強く印象づけられるものでした。
さらには、横浜みなとみらいホールの「プロデューサーin レジデンス」第2代プロデューサーを務めるピアニストの反田恭平がパイプオルガンを学ぶ「オルガン道場」が7月から始まることも、話題となるのは必至。
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