読みもの
2023.03.17
音楽ホール 最新事情2023~札幌コンサートホールKitara

札幌コンサートホールKitara~世界屈指の音響で幅広い聴き手を迎え入れる

その音響の素晴らしさが国内外の音楽家にも高く評価されている札幌コンサートホールKitara。音楽とさまざまなジャンルを組み合わせた斬新な企画で新しいクラシック音楽ファンを開拓するとともに、コアなファンも満足させる公演や、子ども向け公演も充実。支配人の渡邉多加志さんに、2023年度のラインナップを中心にお話を伺いました。

道下京子
道下京子 音楽評論家

2019年夏、息子が10歳を過ぎたのを機に海外へ行くのを再開。 1969年東京都大田区に生まれ、自然豊かな広島県の世羅高原で育つ。子どもの頃、ひよこ(のちにニワトリ)...

札幌コンサートホールKitaraの内観

この記事をシェアする
Twiter
Facebook
続きを読む

札幌の中島公園に佇む札幌コンサートホールKitaraは、1997年7月に誕生。名前の由来は、ギリシャ神話のなかに出てくる楽器「キターラ」とともに、「北(キタ)」の意味も込められている。北海道にとどまらず、日本を代表する本格的なコンサート専用ホールで、その音響の素晴らしさは世界屈指と言われる。

 札幌コンサートホール支配人の渡邉多加志さんに、2023年度の主催事業についてを中心にお話を伺った。

 お話を伺った札幌コンサートホール支配人の渡邉多加志さん

素晴らしい音響と斬新な企画でクラシックの新しいファンを開拓

――特に力を入れている企画を教えてください。

渡邉 クラシック音楽のファンは少しずつ高齢化しており、近年は、若い人たちを含めた新しいファン層の開拓に力を入れています。

過去には、パイプオルガンとプロジェクション・マッピングを組み合わせた公演を行ないました。昨年7月には、巨大な人形を使った人形劇とパイプオルガンの演奏でシェイクスピアの『夏の夜の夢』を上演し、いずれもチケットが完売しました。

2023年度は、「CLASSIC×NOHで弦楽四重奏とお囃子、能とのコラボレーションといった新しい取り組みを通して、客層を開拓していきたいと思っています。

 ――地域や観客、アーティストにとって、ホールとしてどのような存在でありたいですか?

渡邉 コンサートホールはちょっと敷居が高いかな、と思われるかもしれませんが、そのようなことはまったくありません。みなさまの普段の生活のなかにもクラシック音楽は息づいています。

世界に誇れる素晴らしい音響のKitaraで、ぜひ聴いていただきたいと思っています。イヤホンやステレオで聴く音とは違った新たな感動がありますし、音楽の力で地域のみなさまに少しでも元気になっていただきたいと思います。

アーティストのみなさまにも、Kitaraの音響は素晴らしいとお褒めをいただいています。地元のみなさまにも、Kitaraをどんどん利用していただきたいと思っています。

 ――クラシック初心者を含めた音楽ファンにおすすめの公演を挙げてください。

渡邉 「Kitaraのクリスマス」「Kitaraのニューイヤー」は、クラシック初心者にも楽しんでいただける公演だと思います。また、「Kitaraあ・ら・かると」など親子向けのコンサートもいろいろとあります。Kitaraでは、お子さまにも素晴らしい音を聴いていただきたいと、取り組んでいます。

 ――私もKitaraの託児サービスを何度か利用しました。「子どもが帰りたがらない託児」との噂どおりで、息子も「帰りたくない」「また来たい」と言っていました。

渡邉 ありがとうございます。スタッフにも恵まれたホールだと思っています。

札幌の中島公園に佇む札幌コンサートホール。その音響の素晴らしさは世界屈指と言われる

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ