読みもの
2021.12.03
高坂はる香の「思いつき☆こばなし」第89話

ホールの近所の気に入っているカレー屋さん〜その6:Bunkamura/アーンドラ・ダイニング 渋谷

高坂はる香
高坂はる香 音楽ライター

大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...

写真:筆者

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冬ですから、体の温まるスパイスをとりたいよね、ということで、カレーの話題が続きます。ここ2回はワルシャワ、浜松でしたが、ようやく東京に戻り、渋谷の「アーンドラ・ダイニング 渋谷」。2023年4月から再開発&改修工事による長期休館が予定されている、Bunkamuraオーチャードホールから徒歩3分という近さです。

Bunkamuraオーチャードホール~アーンドラ・ダイニング 渋谷の経路

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もともとは、インド料理店が多数出店する御徒町に(インドの宝石商の方がたくさんいるエリアで、そのため多くのインド料理店があるそうです)、アーンドラ・キッチンというお店がありまして。その姉妹店のアーンドラ・ダイニング本店が、銀座にございます。

本日ご紹介するのは、その渋谷店。建物も新しく、広々としているので、なんだかインド料理店じゃないみたい。ここならインド料理初めての人を連れていくというシチュエーションでも、引かれなさそう(一応私にもそこを気にする感覚は残っている)。

お料理はその名の通り、インド南東部のアーンドラ・プラデーシュ州のもの。ざっくりわけると、南インド料理のほうです。

インドのアーンドラ・プラデーシュ州

この州の中には、現時点ではハイデラバードという都市もあります(というのも、すでに州が分割されていて、2024年にはハイデラバードのエリアは正式に別の州になるらしい)。

ハイデラバードといえば、マトン・ビリヤニ(炊き込みご飯)ですよね。というわけで、ビリヤニはこちらのお店の名物メニューのひとつ。

しかしやっぱり私は、南インドの定食である、ミールスが好きなのです。

こちらのミールスには、定番のラッサムという酸味のあるスープ、サンバルという野菜のカレー、それに日替わりカレーが3種類ものっています。ご飯だけでなくチャパティ(インドの人は普段、ナンではなくこのチャパティという薄いパンを食べます)がついているのも嬉しい。しかもおいしい。さらにはちゃんとしたレモンのチャツネ(インドのお漬物的なもの)も添えられている。

こちらのお店も、多くの南インド料理店と同様、ラッサム、サンバル、ご飯はおかわり自由! 食べ盛りの人にはぴったりの、インド人のおもてなしスタイル。

それでいて、ランチ・ミールスは1290円という安さ。

……と、完全にレストランの宣伝みたいになってしまいましたが、決してまわしものではありません。ただひたすらに、Bunkamuraからの近さといい、味といい、大変おすすめしたいのであります。

高坂はる香
高坂はる香 音楽ライター

大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...

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