ロッシーニの傑作 《セビリャの理髪師》と《ラ・チェネレントラ》を 息の合った4人...
2025.02.17
30秒でわかるマスネ:タイスの瞑想曲
ショパン:ポロネーズ第7番《幻想》について30秒で丸わかり♪
フレデリック・ショパン(1810〜49)は、ポーランドの民俗舞曲ポロネーズをピアニスティックで芸術的なピアノ曲として様式化し洗練させていきました。彼の最後のポロネーズとなったこの第7番は、晩年の作だけあって、彼のポロネーズ中でももっとも芸術的な様式化の進んだものとなっています。作曲者自身《幻想》と題していることにも窺い知れるように、ポロネーズのリズムを用いた幻想曲といった趣が強いといえるでしょう。
形式的にも3部形式を土台とするそれまでの彼のポロネーズとは異なり、4つの主要な主題を自由に展開しながら劇的な起伏を作り出すといった独創的な形式をとっており、多様な感情の起伏と綾が、変化に満ちた展開のうちに表現されています。
当時のショパンは、それまで彼の心の支えとなっていた恋人の女性作家ジョルジュ・サンドとの破局や健康への不安を抱えていましたが、そうした苦悩が滲み出ているような、激しい情熱性に満ちた傑作となっています。
作曲年:1845〜46年
演奏時間:約13分
編成:ピアノ