読みもの
2025.02.17
名曲解説100

30秒でわかるリスト:ラ・カンパネッラ

リスト:ラ・カンパネッラについて30秒で丸わかり♪

寺西基之
寺西基之

1956年生まれ、上智大学文学部を卒業後、成城大学大学院で西洋音楽史を専攻し、修士課程を修了。大学院在学中より音楽評論活動を始め、CDライナー、演奏会プログラム、音楽...

この記事をシェアする
Twiter
Facebook

フランツ・リスト(1811〜86)はピアノの名手として活躍しただけあって、生涯にわたって多数のピアノ曲を作曲しつつ、ピアノの新たな技巧性を追求しました。彼がピアノの名技性を求めるようになったきっかけは、少年期に当時超絶的なヴァイオリンの名手として一世を風靡していたパガニーニの演奏を聴いたことにありました。彼のパガニーニに対する尊敬の念は、パガニーニのヴァイオリン曲をピアノ用に編曲して技巧的な練習曲集を作り上げたことにも示されています。それが《パガニーニによる超絶技巧練習曲》(初稿1838年、1851年に大幅改訂)で、その中でも第3番《ラ・カンパネッラ(鐘)》はとりわけよく知られた名曲です。

パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番のフィナーレの主題“ラ・カンパネッラ”(この主題自体はパガニーニのオリジナルではなく、古くからイタリアに伝わる旋律)をもとにしたもので、まさに鐘の音のようなピアノの高音の響きを生かした練習曲となっています。

リスト:ラ・カンパネッラ 

作曲年: 1851年(最終稿)

演奏時間: 約5分

編成: ピアノ

関連記事

寺西基之
寺西基之

1956年生まれ、上智大学文学部を卒業後、成城大学大学院で西洋音楽史を専攻し、修士課程を修了。大学院在学中より音楽評論活動を始め、CDライナー、演奏会プログラム、音楽...

ONTOMOの更新情報を1~2週間に1度まとめてお知らせします!

更新情報をSNSでチェック
ページのトップへ