チョ・ソンジン、ラヴェルを語る~全ピアノ作品の録音を終えて感じる唯一無二な存在感
2025.02.17
30秒でわかるマスネ:タイスの瞑想曲
リスト:ラ・カンパネッラについて30秒で丸わかり♪
フランツ・リスト(1811〜86)はピアノの名手として活躍しただけあって、生涯にわたって多数のピアノ曲を作曲しつつ、ピアノの新たな技巧性を追求しました。彼がピアノの名技性を求めるようになったきっかけは、少年期に当時超絶的なヴァイオリンの名手として一世を風靡していたパガニーニの演奏を聴いたことにありました。彼のパガニーニに対する尊敬の念は、パガニーニのヴァイオリン曲をピアノ用に編曲して技巧的な練習曲集を作り上げたことにも示されています。それが《パガニーニによる超絶技巧練習曲》(初稿1838年、1851年に大幅改訂)で、その中でも第3番《ラ・カンパネッラ(鐘)》はとりわけよく知られた名曲です。
パガニーニのヴァイオリン協奏曲第2番のフィナーレの主題“ラ・カンパネッラ”(この主題自体はパガニーニのオリジナルではなく、古くからイタリアに伝わる旋律)をもとにしたもので、まさに鐘の音のようなピアノの高音の響きを生かした練習曲となっています。
作曲年: 1851年(最終稿)
演奏時間: 約5分
編成: ピアノ