今週の音楽家の名言【ヴァイオリニスト・﨑谷直人】
Webマガジン「ONTOMO」でインタビューをした音楽家の記事から、心に響く名言をお届けします。今週はヴァイオリニスト・﨑谷直人さんの名言をどうぞ。
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
クラシックだけでなく、さらに違う世界とつながりたいです。そうすることで、最終的にクラシックの世界も広がると思うんです。
――「ONTOMO」2022.07.17 インタビューより
石田泰尚と﨑谷直人のヴァイオリン・デュオ「DOS DEL FIDDLES」が抱く野望とは?
ヴァイオリニストの﨑谷直人さんは、ソリストや室内楽奏者として活躍する傍ら、石田泰尚さんとのヴァイオリン・ユニット「DOS DEL FIDDLES(ドス・デル・フィドル)」でも多彩な活動を展開しています。
「クラシックだけでなく、さらに違う世界とつながりたい」
この言葉には、ジャンルや慣習にとらわれない、自由な音楽観が込められています。
クラシックには長い歴史と伝統がありますが、それを守るだけでなく、さまざまなジャンルや文化と交わることで新たな息吹がもたらされる。
たとえばロックや民族音楽、映像、ダンスなど、異なる表現との出会いは、クラシックの魅力をより多くの人に伝えるきっかけにもなります。
伝統を深めながら、外へと開いていく。
その姿勢は、演奏家個人の自由な表現を広げるだけでなく、クラシック音楽そのものの未来をも豊かにしていく力になるのかもしれません。
1998年ノボシビルスク国際コンクールジュニア部門第1位、メニューイン国際コンクールジュニア部門第3位を獲得し、ケルン音楽大学に最年少15歳で入学。その後パリ市立音楽院、桐朋学園ソリスト・ディプロマコースを経て、バーゼル音楽院修了。
2006年にウェールズ弦楽四重奏団を結成。第1ヴァイオリン奏者として、ミュンヘン国際コンクール弦楽四重奏部門、大阪国際室内楽コンクール弦楽四重奏部門にて各3位を獲得。メナヘム・プレスラー、アレクサンダー・ロマノフスキー、ポール・メイエ、ミッシャ・マイスキー各氏ほか、多くのトップアーティストらと室内楽を共演。また、サントリーホール、王子ホール、hakujuホール、紀尾井ホール、第一生命ホール、iichiko総合文化センター等、国内有数のホールに招かれる。
2014年より8年間、神奈川フィルハーモニー管弦楽団ソロ・コンサートマスターを務めた。これまでに、東京フィル、京都市交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、バーゼル交響楽団、ノボシビルスク・フィル等とソリストとして共演。日本センチュリー交響楽団、読売日本交響楽団、NHK交響楽団など、全国のオーケストラに客演コンマスとして出演。
ヴァイオリンを、原田幸一郎、ザハール・ブロン、ジェラール・プーレ、ロラン・ドガレイユ、ダニエル・ゼペック各氏に、弦楽四重奏をライナー・シュミット氏(ハーゲン四重奏団)に師事。
現在は、ウェールズ弦楽四重奏団、石田泰尚とのヴァイオリンユニット〝DOS DEL FIDDLES〟等で幅広く活動し、全国のオーケストラに客演コンサートマスターとして多数出演している。
使用楽器は、G.B.Rogeri 1697年製、及び(株)シーエヌコーポレーションエイフクより貸与されているSanto Serafin 1739製。
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