読みもの
2021.04.01
4月の特集「嘘」/編集部「本気でやってみた。」第8弾

ONTOMO編集部CDデビュー! チームワーク抜群のカルテットを良質なサウンドで

※この記事は、エイプリルフール企画として作成されたフィクションです。

本日発売! なんとONTOMO編集部、CDデビューしました!
フルート、ヴァイオリン、クラリネット、トランペットの編成で、楽曲は編集部による完全書き下ろし、そしてプロデューサーまで編集部が担当。その誕生秘話や制作の裏話、そして聴きどころなどを紹介します。

満を持してのデビュー
ONTOMO編集部
満を持してのデビュー
ONTOMO編集部

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

ジャケ写も気合いバッチリ! キメ顔に挑戦しました。

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密かな野望

株式会社 音楽之友社 編集部Web企画編集室。そう、我々の住処です。このWebマガジン「ONTOMO」と、オンラインショップ「ONTOMO Shop」の運営をしています。構成員は編集長W、編集部員K、Y、M、そしてショップ担当のT。いつも仲良く仕事をしているあたたかなチームです。

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最近、「何かが足りないような気がする、楽しくて、パンチのある何かが」そんな話が編集会議で挙がると、すかさず編集長は提案するのでした——「CD作ろうか?

実は、ライブ配信で音質にこだわって以来、ずっと憧れていた。自分の演奏を一度でいいから、最高の形で残したい、と。編集長、そんな熱い想いを秘めていたんですね!

ライブ配信で活躍中の新人編集部員Yは、音響機材が大好きなので、「いいですね!」と乗り気。おフランス帰りのK氏は、照れながらも「実はもうジャケ写のイメージはできています」と前のめりです。いつも1人でショップ担当をしているT氏にも声をかけると、しぶりながらも、久々のみんなでやる企画にまんざらでもなさそう。ヘドバン研究家でビジュアル系好きの経験を活かし、プロデューサーを引き受けてくれました。

というわけで、ONTOMO編集部CDデビュー計画が始まったのでした。

難航する企画会議

とはいえ、我々が演奏できる楽器はトランペット、クラリネット、フルート、ヴァイオリン。このバラバラな編成で何ができるのか。昨年、ベートーヴェン生誕250周年企画で毎日ベートーヴェンの作品を紹介してきた「おやすみベートーヴェン」担当者のMは、「ここはやっぱりベートーヴェンでしょう」と提案。バレエ好きのYは、グラズノフ推し。なかなか首をたてに振らない編集長とプロデューサーT。

熱血トランぺッターの編集長W。「やるならば、中途半端なことはしたくない」

私が書き下ろしましょう」力強い声が響き渡ります。なんと、そう名乗り出たのは編集部員K。

ここはやはり、曲作りからやらないと。自分たちのために、自分たちで生み出すサウンド。これこそが必要なのです。1人ひとりの胸に、それだ! という強い信念が生まれた瞬間でした。

かくして、アルバムのコンセプトを決めたうえで、K氏が作曲することに。このアルバムにどのような想いを込めたいのか、このアルバムを通して何を伝えたいのか。真剣に話し合いを重ねます。

「ここは、このアルバムの位置づけをしっかりと定めて、わかりやすく伝えないと。クリエイティビティももちろん大切です。しかし、まずは、我々の存在をしっかりと世に知らしめないと」と語るプロデューサーT。

そして決まったアルバム名は『DEBUT!』。え、そのまますぎない? いやいや、いいんです。謙虚に、慎ましく、それでいて主張はわかりやすくはっきりと。K氏も引き締まった表情でうなずきます。筆を執り、日中は編集の仕事に、夜間は作曲に集中するという生活が始まりました。

それぞれの想い〜練習に次ぐ練習、タイトなスケジュール、それでもまだスパルタ

楽曲が形になり始めると、演奏のクオリティというプレッシャーが現実のものとなってきました。K氏は普段、ユーモアと機知に富んだ会話を繰り広げ、感受性が豊かでよく感動しているが、皮肉やブラックジョークにもにやりと笑えるタイプ。彼のことだから、きっと一癖も二癖もある難解な作品に仕上げてくるだろう……緊張感が高まります。

K氏が敬愛する作曲家は、モーツァルトとメシアン。さて、どんな楽曲に仕上がるのでしょうか。メンバーたちの不安をよそに、K氏の筆はさくさくと進みます。

レコーディングの日程も決まり、あとはもうやるしかない! たまに弱音を吐きつつも、編集長とプロデューサーが納得するクオリティに達するまで練習を重ねます。さらに、日々の仕事も完璧にこなさなければならないのです。誰からともなく自然と掲げられたモットーは、「自分にも他人にも厳しく」。

最年少の編集部員Yは、若さと吹奏楽部仕込みの気合いで何なくこなしていく。「CDですから、演奏のクオリティが一番大切なのは承知しています。そのためには基礎練もレッスンも、そして通常業務との両立も、努力はいとわない」

こうした本気モードはCDの完成まで続き、Xデーに向けてプレッシャーや時間との戦いを乗り越えていく編集部員たち。どのようなアルバムに仕上がったのでしょうか。

デビューアルバム『DEBUT!』Now on sale

今回のアルバムで一番の目玉となるのは、やはり編集部員Kによる書き下ろしでしょう。それぞれの個性と楽器の特性を活かした、渾身の楽曲たちです。編集長のトランペットが凛々しくキリッと響き渡り、Yのクラリネットは踊りを舞うように軽やかに奏でられます。K氏本人は即興大好きということで、ジャズのテイストも入った即興演奏が炸裂します。そこにMのヴァイオリンで対旋律が加わり、これぞONTOMOサウンド!

書き下ろしのヴァイオリンソロを初めて弾いたときには目頭が熱くなったという編集部員M。「先日、K先輩と取材に行った帰りに電車が止まってしまい、振替輸送で小さな船に乗ったけれど、その船が転覆しかかって、近くの大きな船に助けを求めるという夢を見ました。私のヴァイオリンソロには、まるでそのときの景色を音で表したかのような、大海原を連想させるメロディがあるんです。普段一緒に仕事をしている仲間だからこそ、通じ合うものがあり、このようなサウンドが生まれたんだと思います」

作曲したK氏本人も、「普段の人間観察が生きました。自分はやはり、“長所を伸ばす”という方向性でいこうと思っていたので」と語ります。プロデューサーTも、この方向性には賛成。仕上げるにあたり、個々の魅力を最大限に引き出すことに注力します。

自身の楽譜はほとんど即興のため真っ白、他のメンバーの楽譜はきっちりときれいに仕上げたK氏。「ONTOMOのチームワークが発揮されていると思います。適材適所といいますか。それは普段の仕事においても同じで、編集長がいつもしてくれていることを、楽曲でもやってみた、それだけです」

というわけで、ONTOMO編集部それぞれの想いが込められたデビューアルバム、ぜひ聴いてみてください! ONTOMO Shopよりご購入いただけます。

満を持してのデビュー
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満を持してのデビュー
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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