読みもの
2023.07.14
ついに日本上陸。月額1,990円でプレミアムな演奏映像と音源を心ゆくまで楽しめる

話題の「ステージプラス」を体験!ドイツ・グラモフォンの贅沢で革新的な音楽配信

世界でもっとも長い歴史を誇る名門レーベル、ドイツ・グラモフォンが2022年秋にスタートした革新的なクラシック音楽の配信サービス「ステージプラス」。その日本語版が、ついにこの4月オープン!目玉は世界の有名コンサートホールやオペラハウスからのライブ配信や歴史的公演、アーティスト・インタビューなどの映像配信で、もちろんドイツ・グラモフォンの最新アルバムや歴史的名盤も聴き放題だという。クラシック音楽の配信における新時代を開くと言われる「ステージプラス」のどこが凄いのか、その使用感は? 音楽評論家の山崎浩太郎さんに、実際に体験していただきました。

山崎浩太郎
山崎浩太郎 音楽ジャーナリスト

1963年東京生まれ。演奏家の活動とその録音を生涯や社会状況とあわせてとらえ、歴史物語として説く「演奏史譚」を専門とする。『音楽の友』『レコード芸術』『モーストリーク...

ステージプラスのトップページ。スライドショーの下に、ライブ中継、最新アーカイブ映像、最新アルバム、おすすめアーティスト、おすすめ作曲家、おすすめ音楽祭&ホール、ドキュメンタリー、インタビュー、ショートビデオの項目がある

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古今の偉大なアーティストを抱える名門レーベルが単独で立ち上げ

ドイツ・グラモフォンは、クラシックのレコード界きっての名門レーベルだ。カラヤン、バーンスタイン、カルロス・クライバーといった往年の巨匠からネルソンス、ドゥダメルなど現代のスター指揮者たち、またポリーニ、ムター、ヒラリー・ハーン、ユジャ・ワンのような偉大なソリストたちなど、まさに綺羅星のごとき顔ぶれが録音を行なってきた。

さらに近年はジョン・ウィリアムズ久石穣と、映画音楽とクラシック音楽の架け橋となって活躍する作曲家・指揮者も大きく扱うようになっている。

1898年創立、125年という長い歴史をもつこのレーベルによる「ステージプラス」は、月額制または年額制で、すべてのコンテンツをストリーミングで視聴できる、サブスクリプション方式となっている。

パソコンのプラウザの他、iOS機器(iPhone、iPad)、AppleTVでも視聴できる。無料ダウンロードできる専用アプリは、今年後半にはiOS機器以外にも順次対応予定だ。

ステージプラスの紹介映像。高画質・高音質で、4Kおよびロスレス、ドルビーアトモスに対応

すでにさまざまな音楽配信サービスが普及しつつあるなかで、ドイツ・グラモフォンが単独で立ち上げた「ステージプラス」の独自性と魅力はどのようなものなのか、実際に体験してみた。

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世界各地の演奏会をライブ中継。時差も心配無用

ステージプラス」の大きな特徴は、映像と音楽の双方を配信していることである。他社の配信サービスはどちらか一方の場合が多い。簡単に言えば、CDで聴くもの、DVDで見るもの、両方のコンテンツを楽しむことができるのだ。さらにコンサートのライブ中継(映像つき)もある。

これによって、一人のアーティストの演奏を楽しむのに、生中継、映像(インタビューやドキュメンタリーも含む)、音楽と、さまざまなスタイルから総合的に接することができるのだ。オペラ公演も、伝説の映像からウィーン国立歌劇場やバイロイト音楽祭まであり、日本語字幕も順次つけられていく予定となっている。

ホームのトップページを見てみよう。「ライブ中継」のコーナーがある。世界各地からのコンサートがならぶ。日付と開始時刻が記されているから、その時刻に見に行けば、リアルタイムで臨場感たっぷりに楽しめる。海外の公演では、時差の関係で深夜開始のものもあるが、その日あるいは翌日の朝や夜の、見やすい時間帯に再配信してくれるのが、極東の日本には嬉しい配慮だ。

世界で最も忙しい指揮者の一人であり、マーラー演奏のスペシャリストでもあるアンドリス・ネルソンス。ウィーン・フィルを指揮する「第4番」のコンサートが、ステージプラスで8月7日にライブ中継される。ライブ中継は原則的に毎週行なわれ、日本で鑑賞しやすい時間帯(通常、日本時間20時)に再配信があるのも嬉しい。中継が終了した映像は、オンデマンド再生で見ることができる

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