未来の巨匠が連続で出演する「バトンリレーコンサート」 ザ・シンフォニーホールで開催
1997年大阪生まれの編集者/ライター。 夕陽丘高校音楽科ピアノ専攻、京都市立芸術大学音楽学専攻を卒業。在学中にクラシック音楽ジャンルで取材・執筆を開始。現在は企業オ...
大阪のザ・シンフォニーホールで、2020年12月から2021年3月にかけて、関西発・世界に煌めく未来の巨匠が毎月出演する「バトンリレーコンサート」が開催される。
このシリーズは全4回。バトンを回していくのは5人の「若手の匠」。全員が関西にゆかりあることに注目したい。
第1回「アルハンブラの思い出」(2020年12月13日)に登場するギタリストの猪居謙は、大阪府出身。今も同地で活動している。コブレンツ国際ギターコンクールなど、国内外でのコンクールでの上位入賞・優勝を果たした実力派だ。
第1回と第2回「月に寄す」に出演するギタリストの松尾俊介は、京都府出身。第1回でデュオ共演する猪居とは、福田進一門下でともに学んだ仲。パリ国立高等音楽院ギター科を首席で卒業している。
第1回のギターデュオでは、有名なギター作品「愛のロマンス」やモリコーネの「ニュー・シネマ・パラダイス」など、親しみやすいクラシックやポピュラー、映画作品をセレクト。
©️Takayuki Shimizu
第2回ではリートを、第3回「星は光りぬ」ではオペラアリアを披露するのは、テノールの望月哲也。彼は大阪音楽大学で数々の名手を輩出してきた。数々のオペラ作品への出演、また男声ユニット「IL DEVU」でも精力的に活動している。
©️FUKAYA_Yoshinobu auraY2
第4回「ロマンス」では、京都府出身のヴァイオリニスト、石上真由子がブラームスやシューマンなどのロマン派音楽を奏でる。医学部卒という異色の経歴を持ちながらも、日本コロムビアで鮮烈なデビューを果たしている。
第3回と第4回には、2007年ロン=ティボー国際コンクール覇者のピアニスト、田村響も登場。京都市立芸術大学で教鞭をとっている彼もまた、関西とは縁が深い。望月や石上との共演はもちろん、ソロ演奏も披露する。
関西から光放つ、5つの原石。未来の音楽界に期待を寄せたい。
©️武藤章
日時:2020年12月13日(日) 14:00開演
出演者:
猪居 謙、松尾俊介(ギター)
曲目:
ロッシーニ(M.ジュリアーニ編):オペラ『泥棒かささぎ』序曲
ロワイエ(松尾俊介編):スキタイ人の行進
伝ルビーラ(タラゴー編):愛のロマンス~映画『禁じられた遊び』のテーマ
タレガ(サグレラス編):アルハンブラの思い出
デ・ファリャ:粉屋の踊り バレエ音楽『三角帽子』より
デ・ファリャ:『はかなき人生』より スペイン舞曲 第1番
モリコーネ(鈴木大介編):ニュー・シネマ・パラダイス
菅野祐悟:幸福の硬貨 映画『マチネの終わりに』より ※猪居 謙ソロ
モノー(ディアンス編):愛の賛歌 ※松尾俊介ソロ
アルベニス:アストゥリアス~スペインの歌op232より
ロドリーゴ:トナディーリャ
詳細はこちら
日時:2021年1月24日(日) 14:00 開演
出演者:
松尾俊介(ギター)
望月哲也(テノール)
曲目:
シューベルト(松尾俊介編):月に寄す D 193
シューベルト(ラゴスニック編):羊飼いの嘆きの歌 D 121
シューベルト(ラゴスニック編):野ばら D 257
シューベルト(ディアベッリ編):魔王 D 328
シューベルト(松尾俊介編):白鳥の歌(全曲) D 957
詳細はこちら
日時:2021年2月25日(木) 19:00 開演
出演者:
望月哲也(テノール)
田村 響(ピアノ)
曲目:
ロッシーニ:饗宴、踊り
スカルラッティ:ソナタ K.9/L413、ソナタ K.11/L352、ソナタ K.380/L23(ピアノソロ)
ドニゼッティ:オペラ『愛の妙薬』より「人知れぬ涙」
ベッリー二:6つのアリエッタ
リスト:巡礼の年第2年イタリアより第2番「物思いに沈む人」、第5番「ペトラルカのソネット 第104番」(ピアノソロ)
プッチーニ:オペラ『トスカ』より「妙なる調和」、「星は光りぬ」
オペラ『トゥーランドット』より「だれも寝てはならぬ」
詳細はこちら
日時:2021年3月15日(月) 19:00 開演
石上真由子(ヴァイオリン)
クララ・シューマン:3つのロマンス op.22
シューマン(リスト編曲):献呈 (ピアノソロ)
パガニーニ:カプリース第1番24の奇想曲より
シューマン:幻想曲
シューベルト:即興曲 op.142-2 (ピアノソロ)
シューベルト:アヴェ・マリア
シューベルト:幻想曲
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