イベント
2026.02.09
3月7日(土)/8日(日)彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

ヴァイオリニスト金川真弓が初のバッハ無伴奏全曲演奏会~深い音楽性で真髄に迫る

ONTOMO編集部
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東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...

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彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホールの「エトワール・シリーズ」は、若手アーティストの中でもとくに輝きを放つ才能を長年にわたり紹介してきた名物企画。その新たな展開である「エトワール・シリーズ プラス」では、気鋭アーティストが「リサイタル」と「室内楽」という異なる2つのスタイルで意欲的なプログラムに挑む。

2024年の佐藤晴真、2025年の務川慧悟に続き、第3弾に選ばれたのは、国内外の舞台で脚光を浴びる俊英ヴァイオリニストの金川真弓。金川は、2018年にロン=ティボー国際音楽コンクール第2位、2019年にチャイコフスキー国際コンクール第4位に入賞していちやく脚光を浴び、以来、ドイツを拠点として確かな技巧と深い音楽性で国内外の聴衆を魅了し続けている。

2024年にはジョルジュ・エネスク国際コンクールに優勝。同年から翌年にかけて、国内でも日本製鉄音楽賞《フレッシュアーティスト賞》、ホテルオークラ音楽賞、出光音楽賞という、将来が嘱望される若手音楽家に贈られる賞を次々と受賞して話題となった。

曲の本質を理解し、自身の個性をしっかりと打ち出した説得力ある演奏、深みのある表現力、豊かな響き……といったこれらの贈賞理由からも、このヴァイオリニストがまさに大器の素質をもつ若手であることがわかる。

さて、金川真弓の「エトワール・シリーズ プラス」だが、昨年9月に開催したPart.1は、リゲティ、マルティヌー、コダーイ、シェーンベルクの作品を集めた金川らしい意欲的なプログラム。そこでは弦楽三重奏(杉田恵理/ヴィオラ、辻本 玲/チェロ)の精緻なアンサンブルを披露し、金川の高い技術と表現力が大きな反響を呼んだ。

そして、来る3月7日(土)/8日(日)に開催されるPart.2では、ヴァイオリニストにとって特別な作品――J.S.バッハ《無伴奏ヴァイオリン・ソナタとパルティータ》全6曲に挑む。

金川がこの公演にかける思い、聴衆へのメッセージを紹介しよう。

「20世紀前半を代表するヴァイオリンの大家、作曲家のジョルジュ・エネスクが“ヴァイオリニストのヒマラヤ山脈”と呼んだ6曲のソナタとパルティータ。J.S.バッハがこの『たった四本の弦』のために書いた名作です。厳格な構成のソナタとさまざまな踊りを自由に組み合わせたパルティータは、それぞれの調でひとつの世界を作ります。楽器からの可能性をすべて見出しながら、人間的な可能性――深く暗い溝から、神へ届くまでの高さの幅すべての感情と経験――も込められています。全6曲を二晩で、ぜひ味わいにお越しください。」

深い音楽性で聴衆を魅了し続ける金川がバッハの真髄に迫る2日間は、自身でも初となる全曲演奏会。一人のアーティストの今、ここでしか聴けない挑戦――この貴重な機会にぜひ立ち合いたい。

金川 真弓 (ヴァイオリン) Mayumi Kanagawa, Violin

音楽への専心と、豊潤かつ深い音色で奏でられる音楽は数多くの聴衆を魅了している。2019年チャイコフスキー国際コンクール第4位、2018年ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位入賞および最優秀協奏曲賞を受賞し、一躍注目を集める。2024年、ジョルジュ・エネスク国際コンクール優勝、併せてジョルジュ・エネスク・ソナタ賞受賞。同年、第34回 日本製鉄音楽賞《フレッシュアーティスト賞》受賞。2025年、第26回 ホテルオークラ音楽賞および第34回 出光音楽賞受賞。これまでに、プラハ放送響、マリインスキー劇場管、ドイツ・カンマーフィル、フィンランド放送響、ベルリン・コンツェルトハウス管等と、日本では、N響、読響、都響、東響、神奈川フィル、札響、山響、群響、オーケストラ・アンサンブル金沢、名フィル、京響、大フィル、日本センチュリー響、広響、九響に客演し、ハンヌ・リントゥ、セバスティアン・ヴァイグレ、ユーリ・シモノフ、カーチュン・ウォン、トーマス・ダウスゴー、シルヴァン・カンブルラン、レナード・スラットキン、尾高忠明、秋山和慶、小林研一郎、井上道義、広上淳一、沼尻竜典、飯森範親、沖澤のどか等の指揮者と共演している。室内楽やアウトリーチでは、ヴェルビエ音楽祭等に出演するほか、トナリ・ツアーズのドイツ・ツアーに出演。日本では、シャネル・ピグマリオン・デイズでの公演も好評を得る。PMF、サントリーホール チェンバーミュージック・ガーデン、東京・春・音楽祭にも出演。ドイツ生まれ。4歳から日本でヴァイオリンを始め、その後ニューヨークを経て、12歳でロサンゼルスに移る。ハンス・アイスラー音楽大学でコリヤ・ブラッハーに、また名倉淑子、川崎雅夫、ロバート・リプセットの各氏に師事。2023年10月よりブレーメン芸術大学で教え始め、現在はベルリンを拠点に演奏活動を展開している。使用楽器は、笹川音楽財団(旧:日本音楽財団)貸与のストラディヴァリウス「ウィルヘルミ」(1725年製)。

公演情報
エトワール・シリーズ プラス 金川真弓(ヴァイオリン)Part.2 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル~J. S. バッハ 無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ全曲演奏会~

日時: 2026年3月7日(土)/8日(日)各日15:00開演

会場: 彩の国さいたま芸術劇場 音楽ホール

出演: 金川真弓(ヴァイオリン)

曲目
[3/7(土)] J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第1番 ト短調 BWV1001

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 ロ短調 BWV1002、第2番 ニ短調 BWV1004

[3/8(日)] J. S. バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第3番 ハ長調 BWV1005、 第2番 イ短調 BWV1003

無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調 BWV1006

チケット(各日・全席指定):正面席4,000円、バルコニー席3,000円(U-25*1,500円)

2公演セット券(全席指定・正面席のみ・枚数限定)=正面7,200円

問合せ:SAFチケットセンター 0570-064-939

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