一周忌を迎えるフジコ・ヘミング、新たなドキュメンタリー映画が2025年公開へ

2024年に逝去したピアニスト、フジコ・ヘミングの一周忌となる2025年4月21日を前に、その軌跡を辿るドキュメンタリー映画『フジコ・ヘミング 永遠の音色』の公開が決定した。

“魂のピアニスト”と称された彼女は、リストの「ラ・カンパネラ」をはじめとする情感あふれる演奏で、クラシックファンのみならず幅広い層の聴衆を魅了。晩年に至るまで国際的に活躍しつづけた。

本作は、2018年に公開された『フジコ・ヘミングの時間』に続く、監督・小松莊一良による長期取材プロジェクトの集大成。未公開インタビューや絵日記などの新資料をもとに、スウェーデン人の父との別離、母の厳しい教育、聴力の喪失、無国籍ゆえの葛藤、そして60代でのブレイクという、波乱に満ちた人生に改めて迫る。

パリ、ベルリン、ストックホルム、ロサンゼルス、横浜など世界各地での記録映像とともに、代表的レパートリーから貴重なオリジナル作品まで、彼女の音楽が大スクリーンで蘇る。2025年中に公開予定だ。