国立能楽堂でモノオペラ《ガラシャ》が東京初演! SDGsの理念をオペラ制作に
ソプラノ歌手の田中彩子が構想・作品委嘱などのプロデュース、主演を務め、2020年11月に京都上賀茂神社橋殿で世界初演されたエステバン・ベンセクリ作曲のモノオペラ《ガラシャ》。
AAR JAPAN(難民を助ける会)のチャリティ公演として、2022年1月29日(土)、東京・国立能楽堂で「能楽堂版」の初演が行なわれる。
ガラシャとは、明智光秀の娘・珠のこと。細川忠興と結婚、高山右近などの影響でキリシタンとなり、「ガラシャ」となった。モノオペラ《ガラシャ》は、石田三成の兵に囲まれ 、進退窮まったガラシャを介錯した、小笠原少斎の物語だ。
SDGs(持続可能な開発目標)の理念で創られた本作は、大掛かりなオーケストラや、舞台セットを必要としない。
言葉の壁を排するために会話がなく、ガラシャは言葉のないヴォカリーズ、小笠原少斎は上演現地の言語で「語る」役どころだ。今回は、オペラ上演は想定されていない能楽堂での上演で、小笠原少斎役は能楽師観世流シテ方の林 宗一郎(初演時には能の所作などを田中に指導)が演じる。
楽器編成も比較的運搬が簡単なフルート、チェロ、ピアノ、パーカッションのカルテットという小編成。今回、公演への協力会社としてベヒシュタイン・ジャパンが参加。1853年にドイツで創業した歴史あるピアノの音色が、能楽堂に響く。
活動40年となる国際協力NGO、「AAR Japan NPO法人難民を助ける会」は、 一日たりとも寸断できない状況のコロナ禍の救済に向けて、チャリテイを企画。
この度、ヨーロッパを中心に活動している世界的な声楽家の田中彩子(ソプラノ)と、林宗一郎(能楽師)をはじめ多くの方々のご協力により、来たる2022年1月29日、モノオペラ「ガラシャ」を公演することになりました。
この収益はすべて、世界16か国で活動している「難民を助ける会」により、 紛争や災害など困難に直面している人々の支援と、 特に国内外の新型コロナ感染症対策費用に活用されます。
ベヒシュタイン・ジャパンは、フィランソロピー活動(社会貢献活動)の一環として、 ピアノのお貸し出しや調律などで活動に参加。協力会社としてサポートさせていただくものです。
初演はオンライン配信もあったが、東京での公演は今回が初となる《ガラシャ》。アルゼンチンの作曲家が、戦国の女性を描いたオペラを、能楽堂で聴く。ほかでは味わえない体験になりそうだ。
日時: 2022年1月29日(土)17時開演
会場: 国立能楽堂
チケット(全席指定): SS席:12,000円、S席10,000円、A席8,000円、B席6,000円、GB席3,000円
主催: AAR Japan(難民を助ける会)/Japan Association for Music Education Program
共催: 社会福祉法人さぽうと21
協力: 株式会社ベヒシュタイン・ジャパン
特別協賛: 日本ロレックス株式会社
後援: 京都府舞鶴市、京丹後市、丹後織物工業組合
詳細・チケット購入はこちらから
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