全盲の逆境を乗り越えたテノール歌手、新垣勉トークリサイタルをオンライン配信
公益財団法人 住友生命健康財団は、全盲の逆境を乗り越えたテノール歌手、新垣勉による「スミセイ ライフフォーラム〈生きる〉 いのちを ささえる うた と ことばトークリサイタル」を、10月29日(金)19時からオンライン配信する。
1985年の設立以来、人々が心身ともに健康であることを願って活動を続けているという同財団は、音楽家だけでなく、アスリートや脳科学者、作家らを招き、年間通して「スミセイ ライフフォーラム〈生きる〉」を開催している。
これまでにも出演してきた新垣勉は、「日本人離れした明るい声。君のこの声はラテン系のお父さんがくれた宝物だ!」とヴォイス・トレーナー、アンドレア・バランドーニが絶賛したという歌声を披露し、自身の生い立ちからくる苦悩を乗り越えてきた経験をもとに、心温まる講演を行なう。
新垣勉のトップトラック
1952年、沖縄米軍兵の父(メキシコ系アメリカ人)と日本人の母の間に沖縄県読谷村に生まれる。生後まもなく事故により失明。1歳の時に両親が離婚、父は本国に帰り母が再婚したため母方の祖母に中学まで育てられる。歌手になる夢を抱くも牧師になる道を選ぶ。沖縄県立盲学校〜東京キリスト教短期大学卒業後、西南学院大学神学部に進む。在学中にマリオ・デル・モナコを育てた名ヴォイス・トレーナーの世界的大家、A.バランドーニ氏のオーディション後から本格的に声楽の勉強をするようになった。父親からもらった声をほめられたことで父への憎しみが消え、逆に感謝の気持ちが湧いてくるようになったという。2001年7月、初のCD「さとうきび畑」を発売。自分を救った音楽の素晴らしさを伝え、戦後、沖縄に生まれたアーティストとして世界平和のメッセージを発信。現在、国内外各地でリサイタルを行っている。西南学院大学 神学部を卒業し副牧師になった後、34歳で武蔵野音楽大学に入学。同大学院修了(音楽修士号取得)。
日時: 2021年10月29日(金)19:00開演(20:00終演予定)
※2021年11月7日(日)24:00までオンデマンド配信
料金: 無料 ※申し込み者限定
問い合わせ先: スミセイライフフォーラム〈生きる〉事務局 info@sumisei-event.jp
営業時間/10:00〜18:00(土・日・祝日除く)
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