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手紙から見えてくる「最高のコンビ」だったモーツァルト父子
新国立劇場オペラパレスでは、2021年2月7日(日)から、モーツァルトのオペラ《フィガロの結婚》を上演をする。
18世紀フランスの劇作家カロン・ド・ボーマルシェの戯曲が原作。伯爵の召使いフィガロと、伯爵夫人の小間使いスザンナの結婚をめぐる、一日の騒動(原作の正式名称は『狂おしき一日、あるいはフィガロの結婚』)を描く。辛辣な貴族批判に満ちた原作を、「恋とはどんなものかしら」「もう飛ぶまいぞこの蝶々」「愛の神よ」など、数々の名曲でオペラ化したモーツァルトの代表作のひとつだ。
モノトーンの舞台が印象的なアンドレア・ホモキによる演出は、新国立劇場の看板演目。指揮には沼尻竜典を迎える。
アルマヴィーヴァ伯爵には、欧米の著名劇場に登場しては「完璧なベルカント」と評されるプリアンテ(バリトン)。フィガロには《トスカ》スカルピア役で来日中のバリトン、ダリオ・ソラーリが急遽キャスティング。ズボン役(女性が男性を演じる)ケルビーノには、19年に新国立劇場デビュー、20年にはロッシーニ《セビリアの理髪師》のロジーナを演じ客席を沸かせた脇園彩が登場する。
笑いの中に切なさが過ぎる、モーツァルトの極上コメディを堪能してみては。







