イベント
2021.08.04
8月16日・19日開催のピティナ ・ピアノコンペティション

角野隼斗や亀井聖矢らを輩出したピアノコンクールの聴衆賞に参加しよう!

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

メイン写真:2020年度のピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリを受賞した尾城杏奈

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日本の若きピアニストたちの熱い夏が始まっている! 「ピティナ ・ピアノコンペティション」は、例年およそ4万5000人が参加する世界最大規模を誇るピアノコンクールだ。昨年はコロナ禍という逆境のなか、カテゴリーの規模縮小にて実施。それでも延べ34万人がオンラインで特級を応援した。同コンクールは今年で45回目迎える。

全参加者の頂点に輝く「特級グランプリ」の歴代受賞者には、田村響、関本昌平、阪田知樹など、その後に権威ある国際コンクールで上位入賞・優勝を果たしたピアニストを輩出している。

今や飛ぶ鳥を落とす勢いで躍進を続ける超人気ピアニスト角野隼斗も、2018年にグランプリの受賞者だ。YouTuberとしても名を馳せ、ジャンル横断的な演奏・創作を得意とする角野の、クラシック演奏家としてのキャリアの扉を開くことになった。

角野隼斗 PTNA2018特級ファイナル/グランプリの演奏動画

また、学生生活を送りながら、すでにコンサート活動を精力的にこなし、人気・実力ともにメキメキと上げている亀井聖矢も、2019年のグランプリ受賞者である。音楽ファン・ピアノファンとしては、ピティナ特級をぜひチェックしておきたいところ。

亀井聖矢 PTNA2019特級ファイナル/グランプリの演奏動画

グランプリの面々を見ておわかりになるかもしれないが、ピティナが審査基準としてもっとも重要視しているのが、ピアニストとしての「成長の伸びしろ」である。多くのコンテスタントが音楽大学または一般大学で学業に勤しみながら、この熱いコンクールにチャレンジする。審査を務める有名ピアニストや音楽大学の指導者たちは、若い才能が示すその場の「完成度」のみならず、さまざまな素養を鋭く捉え、長い目で若手をバックアップする態度で審査に臨む

今年は8月3日(火)に第3次予選が行なわれ、7名のコンテスタントに絞られた。

2021特級セミファイナル

日時: 2021年8月16日(月)午前の部10:30開演/午後の部14:45開演(予定)

会場: 第一生命ホール

出演: 2021年度セミファイナリスト7名 ※演奏順

  1. 村上 智則
  2. 今泉 響平
  3. 進藤 実優
  4. 原田 莉奈
  5. 五条 玲雄
  6. 福田 優花
  7. 野村 友里愛

 

 

セミファイナリストのプロフィールはこちら

8月16日(月)のセミファイナルでは、4名がファイナリストとして選出され、8月19日(木)にサントリーホールで開催されるファイナルで協奏曲を演奏、いよいよグランプリが選ばれる。協奏曲で共演するオーケストラは、新日本フィルハーモニー交響楽団、指揮は大井剛史。

2021特級ファイナル

日時: 2021年 8月19日(木)16:30開演

会場: サントリーホール 大ホール

出演: 2021年度 特級ファイナリスト4名、大井剛史(指揮)、新日本フィルハーモニー交響楽団

2次予選からのすべてのステージが高画質・高音質でライブ配信が行なわれており、アーカイブでも試聴可能だ。応援したいピアニストを追っていく楽しみがある。

オンラインでコンサートやコンクールを視聴する人が増えている昨今、ピティナでは今年から「オンライン聴衆賞」の創設を目指す。これまでの「聴衆賞」は、ファイナルの客席のみに投票の権利が与えられたが、今年はセミファイナルおよびファイナルのライブ配信の視聴者も、投票できるようになる。創設にあたり、現在クラウドファンディングが実施されている。寄付された金額からは若き挑戦者たちの、その後の活動支援金にも当てられるとのこと。応援マインドで、画面越しからコンクールに参加しよう!

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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