ウィーン・フィルの来日公演が開催決定! 追加公演も発表
1963年埼玉県生まれ。慶應義塾大学文学部を卒業、音楽之友社で楽譜・書籍・月刊誌「音楽の友」「レコード芸術」の編集を経て独立。オペラ、バレエから現代音楽やクロスオーバ...
全楽団員が4日に一度のPCR検査を6月から実施するなど、徹底した感染防止対策をおこなうことにより、オーストリア本国でも活動を継続してきたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。
11月5日(木)から地方や招聘元であるサントリーホールでの公演、青少年プログラムなどを開催する「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン 2020」での来日決定が10月30日に発表され、検査の徹底のみならず、チャーター機や貸し切り列車による移動、滞在中に人との接触を避けるなど、さらなる厳重な態勢のもと、すべての来日公演をおこなう。
1956年の初来日以来、日本とオーストリア両国の文化交流の象徴として、長年にわたる特別な歴史的関係を築き上げてきたウィーン・フィルは、日本の聴衆に対して、強い友情と敬愛の念を持っている。困難な状況下での今回の来日は、その証として受け止められるものであり、他の海外演奏家の来日をはじめとする文化交流の再開への突破口となることが期待されている。
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 ダニエル・フロシャウアー楽団長より、11月の日本公演に向けてメッセージ/2020年8月撮影
どれほど強い決意をもって来日を望んでいるかが、この動画からもうかがえる。
なお、追加公演(11月12日19時開演 サントリーホール)の開催も発表された。本公演に限り、25歳以下を対象とした学生席(3,900円)を設ける。11月4日(水)10時チケット発売開始。
指揮はロシア出身のワレリー・ゲルギエフ。追加公演のプログラムはドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》と交響詩《海》、ストラヴィンスキーのバレエ音楽《火の鳥》。このうちドビュッシーの《牧神の午後への前奏曲》は昨年、札幌でPMFオーケストラを指揮した際にも取り上げられていたが、リハーサルでもゲルギエフはこの曲に対して非常に入念で、演奏も素晴らしかった。
追加公演では、ロシアの作曲家ストラヴィンスキーのみならず、ドビュッシーも期待できるはずだ。
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