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2018.10.03

日めくりオントモ語録/イリーナ・メジューエワ

イラスト:駿高泰子

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減衰楽器であるピアノからいかに豊かな響きを作り出すか、ロシアの教育はそれをいつも大切にしてきました。

―― イリーナ・メジューエワ「レコード芸術」2017年10月号より

ロシア出身で京都を拠点に活動するメジューエワ。良い音、美しい倍音を出すテクニックはもちろん大切だが、それだけでは豊かな響きを出すには不十分。文学に触れ、自分のなかのファンタジーを広げて、作品と深く向き合うことが重要だと語りました。

イリーナ・メジューエワ(Irina MEJOUEVA)

ロシアのゴーリキー(現ニジニー・ノヴゴロド)生まれ。5歳よりピアノを始め、モスクワのグネーシン特別音楽学校とグネーシン音楽大学(現ロシア音楽アカデミー)でウラジーミル・トロップに師事。1992年ロッテルダムで開催されたE.フリプセ国際コンクールでの優勝をきっかけに、オランダ、ドイツ、フランスなどで公演を行う。1997年からは日本を本拠地として活動を続ける。

バロック、古典派から近・現代にいたる作品まで幅広いレパートリーを手がけるが、近年再評価の進むロシアの作曲家ニコライ・メトネルの作品紹介にも力を入れており、2001年にはメトネル没後50年を記念したシリーズ「忘れられた調べ」でメトネルの主要作品を4夜にわたって取り上げ注目を集めた。2002年、浜離宮朝日ホールでシリーズ演奏会を開催。同年、スタインウェイ・ジャパン株式会社によるコンサートツアーを行う。2003年、日本国内4都市でサンクトペテルブルク放送交響楽団と共演。2004年と2006年にはカルテット・イタリアーノと共演したほか、2005/06年のシーズンにはザ・シンフォニーホール(大阪)で4回にわたるシリーズ演奏会を開催。2006年からは毎年京都でリサイタルを開くなど、精力的な演奏活動を展開している。
2006年度青山音楽賞受賞。2015年、第27回ミュージック・ペンクラブ音楽賞(クラシック部門、独奏独唱部門賞)を受賞。

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