インタビュー
2025.03.20
オーケストラの舞台裏

東京都交響楽団ヴァイオリン奏者・塩田脩さん「都響と石田組の両方で成長できる」

ボストン生まれ、ニューヨーク育ち、ヴァイオリンとともに歩んできた塩田脩さんは、26歳で日本へ移住。東京都交響楽団の一員として活躍する傍ら、弦楽アンサンブル「石田組」と、異なる二つの舞台で音楽の幅を広げています。多趣味で知られる塩田さんに、日本での挑戦や音楽への向き合い方、そして趣味がどのように演奏に影響を与えているのかを聞きました。

「オーケストラの舞台裏」は、オーケストラで活躍する演奏家たちに、楽器の魅力や演奏への想いを聞く連載です。普段なかなか知ることのできない舞台裏を通じて、演奏家たちのリアルな日常をお届けします。

寺田 愛
寺田 愛

編集者、ライター。女性誌編集、ECサイト編集・ディレクター、WEBメディア編集長、書籍編集長などを経て現在。はじめてクラシック音楽を生で聞いたのは生後半年の頃。それ以...

撮影:齋藤大輔

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日本人としてのルーツ、でも育ったのはアメリカ

——ヴァイオリンを始めたきっかけは。

塩田脩(以下、塩田) 6歳年上の姉がヴァイオリンを習っていたのがきっかけで3歳から習い始めました。最初はヴァイオリンをギコギコ弾いていただけ。当時のことはあまり覚えていません。でも実は、3歳のうちに一度ヴァイオリンをやめているんですよ(笑)。4歳でまた始めて、そこからはずっと続けています。

塩田 脩(しおだ・しゅう)
アメリカ合衆国ボストン生まれ。8歳よりニューヨークに渡りジュリアード音楽院プレカレッジに在学。ニューイングランド音楽院卒業。2010年に来日し、京都市交響楽団ゲスト首席、兵庫県芸術文化センター管弦楽団ゲストコンサートマスター、小澤征爾音楽塾コンサートマスター、水戸室内管弦楽団など経て2014年東京都交響楽団に入団。第1ヴァイオリン奏者をつとめる。石田組、トリトン晴れた海のオーケストラ、サイトウ・キネン・オーケストラメンバー、玉川大学非常勤講師。これまでに潮田益子、田中直子、シャリー・ギブンスの各氏に師事。

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