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《第九》が年末に演奏される理由とは?《第九》トリビアを紹介!

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
ネーフェ氏はまた、少年の励みとなるように、与えた行進曲課題(エルンスト=クリストフ・ドレスラーによる)に基づいて作曲したクラヴィーアのための九つの変奏曲をマンハイムで出版させた。この若き才能には旅行のための援助が必要であろう。これまで通り進歩成長し続けてゆけば、必ず第二のヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトになるであろう
——平野昭著 作曲家◎人と作品シリーズ『ベートーヴェン』(音楽之友社)14-15ページ『音楽雑誌 Magazin der Musik』にネーフェが寄稿した「ボンにおける音楽生活」より
ベートーヴェンは22曲のピアノ変奏曲を残しましたが、その1作目がこちらの作品です。当時の音楽雑誌でネーフェ先生はベートーヴェンのことを絶賛していますね。
《ドレスラーの行進曲による9つの変奏曲》WoO63
作曲年代:1782年(ベートーヴェン12歳)
出版:1782年暮れ/83年初頭







