2020.02.26
おやすみベートーヴェン 第73夜【天才ピアニスト時代】
「三重奏のための、モーツァルトのオペラ《ドン・ジョヴァンニ》のアリア〈お手をどうぞ〉による12の変奏曲」――オーボエ族3本の華やかな作品
生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。
1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。
ONTOMO編集部
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
オーボエ族3本の華やかな作品「三重奏のための、モーツァルトのオペラ《ドン・ジョヴァンニ》のアリア〈お手をどうぞ〉による12の変奏曲」
第72夜「三重奏曲 ハ長調」op87に続いて、2本のオーボエとイングリッシュ・ホルンの三重奏のための作品です。
恐らく、最初はOp87のフィナーレとして構想されていたようだ。
——小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)56ページより
モーツァルトのオペラ《ドン・ジョヴァンニ》の中から、主人公のドン・ジョヴァンニが、結婚式直前の村娘ツェルリーナを誘惑するシーンで歌われるデュエット「お手をどうぞ」の旋律がテーマに選ばれています。華やかなテクニックも楽しい作品です。
作品紹介
「三重奏のための、モーツァルトのオペラ《ドン・ジョヴァンニ》のアリア〈お手をどうぞ〉による12の変奏曲」WoO28
作曲年代:1795年?(ベートーヴェン25歳?)
出版:1914年
小山実稚恵、平野昭著 『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)
関連する記事
-
フルート奏者で龍角散社長の藤井隆太が語る演奏家の「健康経営」
-
福川伸陽が語るR.シュトラウスと父、その愛憎を超えて作り出されたホルン曲の数々
-
オーボエ vs ホルン、世界一難しい楽器はどっち? 大島弥州夫と福川伸陽が対決!
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.12.14
【牛田智大 音の記憶を訪う】リーズこぼれ話~コンテスタントたちとの忘れがたい日々
2024.12.13
東京音大で社会学者・宮台真司が「アーティストにしかできないこと」をテーマに特別講...
2024.12.13
「クリスマス」がタイトルに入ったクラシック音楽15選
2024.12.12
サー・アンドラーシュ・シフがカペラ・アンドレア・バルカの活動終了を発表
2024.12.12
チャイコフスキー《くるみ割り人形》の名盤! 音楽評論家が選んだ3枚
2024.12.12
リラックス・パフォーマンスが横浜みなとみらいホールで初開催~「違い」を想像する力
2024.12.12
「第九」初演をめぐる様々な「伝説」~最新研究で明らかになった真実
2024.12.11
⼩菅優“ソナタ・シリーズ”Vol.4「神秘・魅惑」記者懇談会より~藤倉大のソナタ...