プレイリスト
2020.03.30
おやすみベートーヴェン 第106夜【天才ピアニスト時代】

「ピアノ・ソナタ第8番ハ短調《悲愴》」――代表作で人気曲! 史上初のタイトル付きソナタ

生誕250年にあたる2020年、ベートーヴェン研究の第一人者である平野昭さん監修のもと、1日1曲ベートーヴェン作品を作曲年順に紹介する日めくり企画!
仕事終わりや寝る前のひと時に、楽聖ベートーヴェンの成長・進化を感じましょう。

1792年、22歳のベートーヴェンは故郷ボンを離れ、音楽の中心地ウィーンに進出します。【天才ピアニスト時代】では、ピアニストとして活躍したウィーン初期に作曲された作品を紹介します。

ONTOMO編集部
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神楽坂を拠点に、取材・編集作業をしています。

監修:平野昭
イラスト:本間ちひろ

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代表作で人気曲! 史上初のタイトル付きソナタ「ピアノ・ソナタ第8番ハ短調《悲愴》」

初版譜には「大ソナタ 悲愴 Grande Sonate pathétique」と書かれていますね。当時ピアノ・ソナタにタイトルをつけることはありませんでしたから、初めてのタイトル付きソナタと言えるかもしれません。

(中略)

18世紀当時の調性格論に鑑みると、「悲愴」という言葉は、悲劇的なもの、というよりも情熱に近いのかもしれません、悲愴感に打ちひしがれながらも強く生き抜いていく、というような……。

——小山実稚恵、平野昭著『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)65ページより

いよいよ登場したのはベートーヴェンの代表曲のひとつ《悲愴》ソナタです。第2楽章のメロディは、ポップスなどさまざまな音楽に編曲されたり、人気漫画・ドラマ『のだめカンタービレ』でも印象的に使われていました。

自筆譜が紛失しているため、タイトルをベートーヴェン自身がつけたという証拠はないそうですが、初版譜の表紙に印刷されているということは、承認していたのは確かなようです。「ソナタにタイトルをつける」という史上初の試みまでやってのける。どこまでも革新的な若きベートーヴェンです。

作品紹介

ピアノ・ソナタ第8番ハ短調《悲愴》op.13

作曲年代:1797~98年(ベートーヴェン27〜28歳)

出版:1799年秋エーダー社

小山実稚恵、平野昭著 『ベートーヴェンとピアノ「傑作の森」への道のり』(音楽之友社)
ONTOMO編集部
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