名演奏や録音を「聴く」こともレッスン! 〜熊谷麻里ピアノ教室でECLIPSEスピーカーを使ってみた
「聴く」ことを大事にしたレッスンで多くの生徒を育てているピアノ指導者、熊谷麻里先生(埼玉県川口市)。今回は、小学生と中学生3名のピアノレッスンでECLIPSE(イクリプス)スピーカーを活用していただき、「聴く」ことの効果を試してみた(文中の学年は2019年3月現在)。
音大ピアノ科卒業後は音楽出版関係の業務に携わり、いまは「ムジカノーヴァ」を中心にピアノ指導講座などを取材しレポートを書いている。社会人になって付いたあだ名は“カバ”。
くまがい・まり●武蔵野音楽大学卒業。マーケティングの実務経験と持ち前のキャラクターを活かし、楽しい発表会を行なうピアノ教室を主宰。全日本ピアノ指導者協会正会員、PTNA川口ステーション代表。著書に『絶対成功する!ピアノ発表会〜やっておきたい50のこと』(ヤマハミュージックメディア)
インターネット上の音源で模範演奏を「聴く」…生きた演奏に
高橋琉平さん(小4)のレッスン曲はブルクミュラー「25の練習曲」より「第3番 牧歌」。琉平さんが1回弾いた後、麻里先生は自分のiPhoneを取り出すと、インターネット上の模範演奏の音源(Amazon Music)を、ピアノの横に置いたECLIPSEスピーカーで再生した。「音が滑らかで、気持ちいい」と感想を口にした琉平さんは、もう一度演奏。2回目の演奏では明らかに流れが良くなり、琉平さん自身も「演奏が変わった」と感じているようだ。
自分の演奏をiPhoneで録音して「聴く」…自分の課題に気付く
村上結乃さん(小1)のレッスンでは、麻里先生はまず結乃さんの演奏(平吉毅州《チューリップのラインダンス》)をiPhoneで録音し、再生。スピーカーから流れる高品質の音は細かい動きまでよく聴き取れ、結乃さんは「ここ、転んでる!」と、音の粒をそろえられなかった8分音符のフレーズなど、自分でうまく弾けなかった箇所に次々と気付いた。
パソコンにつないで名演奏を「聴く」…曲の学びが深まる
高橋華那さん(中3)は、4月から東京音楽大学付属高等学校ピアノ演奏家コースに通う生徒さん。レッスンではピアニストたちの名演奏を聴いて表現方法を学ぶこともある。
今回はレッスン曲のシューベルト《即興曲》op.142-4の音源をパソコンで探し、スピーカーで再生。イヤフォンでは味わえない臨場感溢れる響きに、華那さんは「音が立体的に聴こえる」とびっくりしながら、細やかな表現まで聴き取ろうと耳をすませていた。
「名演奏を聴き比べたいときは、パソコンで利用できる音楽配信サービスの『ナクソス・ミュージック・ライブラリー』がおすすめです。曲数が多いので、少しマイナーな曲でも聴くことができますよ」と麻里先生は教えてくれた。
ピアノ協奏曲の練習では、スピーカーを床置きに
また、ピアノ協奏曲を練習するときは、ソリストはオーケストラの音は左側から、第1ヴァイオリンの音は後ろから聴こえてくることを想定し、手軽に持ち運べるECLIPSEスピーカーを最適な位置へセッティング。「いろいろと置き場所を試してみましたが、ピアノ椅子の後方の床に直接置くと、低音がどーんと響くように感じました」(麻里先生)。
音楽のレッスンに欠かせない必需品
今回取材させていただいた生徒さんたちは、ECLIPSEスピーカーからの演奏を「聴く」ことで、自らの課題に自分で気付いていた。しかも、すぐにでも練習したいという表情を見せ、意欲をかきたてられているようだ。レッスンに付き添っていた保護者も、自宅練習に活用できそうなECLIPSEスピーカーに興味津々の様子だった。
iPhoneで録音した音源を手軽に再生できるECLIPSEスピーカーは、レッスンに欠かせない音楽教室の必需品と言えそうだ。独学で音楽を学ぶ人にとっても、大切なツールの一つになるのではないだろうか。
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