
バッティストーニも出演、アレーナ・ディ・ヴェローナ2026のプログラムが発表

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2024年6月、イタリア・オペラがユネスコ無形文化遺産に登録されたことを記念した盛大なコンサートが、ヴェローナのアレーナで開催された。その後もアレーナは、世界中から多くの聴衆を惹きつけ続けている。
昨年末に、今年第103回を迎えるアレーナ・ディ・ヴェローナ音楽祭のプログラムが発表された。ここですべての詳細を紹介することはできないが、いくつかのポイントを挙げてみたい。
6月12日の開幕ではヴェルディの《椿姫》が上演される。主役のヴィオレッタを演じるのはマルティーナ・ルッソマンノ。これは彼女のアレーナ・デビューとなる。ほかにこの役を演じるのはジルダ・フィウーメとローザ・フェオラ。アルフレード役はユシフ・エイヴァノフ、フランチェスコ・メーリなど、ジェルモン役はアマルトゥブシン・エンクバート、ルカ・サルシ、ルドヴィク・テジエなど。指揮はミケーレ・スポッティとフランチェスコ・イヴァン・チャンパ。
同じくヴェルディ《アイーダ》ではダニエル・オーレン。また現トリノ王立歌劇場の音楽監督であるアンドレア・バッティストーニはプッチーニ《トゥーランドット》を指揮する。《アイーダ》にはラダメス役としてエイヴァノフとグレゴリー・クンデが交代で出演する。
6月26日から始まるヴェルディ《ナブッコ》には前述のエンクバートのほかに、テジエ、サルシなどが主役として出演、ほかにはマリア・ホセ・シーリ、アンナリーザ・ストロッパ、ミケーレ・ペルトゥージ、サイモン・リムなどが出演。
プッチーニ《トゥーランドット》にはアンナ・ピロッツィ、マリアンジェラ・シチリア、リセット・オロペサ、マリア・アグレスタ、エイヴァノフ、ペルトゥージなどが出演する。

また、フランコ・ゼッフィレッリ演出の《アイーダ》にはアンナ・ネトレプコが予定されている。
出演者の豪華な顔ぶれはいつものアレーナ通りだが、出演者とスタッフ合わせて数百人、もしかしたら千人を超えるかという人数が、約4カ月(稽古は5月中に始まるという)かけて実現するこのフェスティヴァルは、やはり巨大なイヴェントだということに、いまさらながら気づかされる。
クレモナのモンテヴェルディ・フェスティヴァルを国が認定
もう一つ、ヴェローナほどの規模ではないが、新たにイタリアの伝統的なフェスティヴァルと認定されたのが、クレモナのモンテヴェルディ・フェスティヴァルである。フェスティヴァル自体は以前からあるのだが、昨年12月末の国会で、このフェスティヴァルを「国際的に重要なフェスティヴァル」と認定し、毎年100万ユーロの補助金の支出が定められた。
このことは、モンテヴェルディ・フェスティヴァルが他の重要なフェスティヴァル、たとえば前項のヴェローナのアレーナやマチェラータと同様に、国からの継続的な補助を受けることを意味する。
モンテヴェルディ・フェスティヴァルは、国際的な知名度こそほかにはまだおよばないが、地元の聴衆の愛着は特筆に値する。おもな会場となる同市のポンキエッリ劇場を訪れると、開演前に集まった聴衆が熱心な口調で前回の公演や印象に残った演出などについて意見を交わしている光景に出会う。
モンテヴェルディは確かにクレモナ生まれだが、その生涯の活躍の場といえば、むしろマントヴァ、ヴェネツィア、ローマといった都市が思い起こされる。しかしクレモナ人にとってはやはり「わが町の大作曲家」という意識が強いのだろう。これはパルマ(だけではないが)の人々がヴェルディに対して抱いている感情と似ている。
さて今回の認定の結果、今後のフェスティヴァルが質量共に充実していくことを期待するわけだが、同市にはストラディヴァリ・フェスティヴァルも存在する。今後はこの二つのイヴェントがタイアップしてさらなる発展を目指していくというシナリオも、現実味を帯びてくるのではないか。フェスティヴァルのホームページを見ると、今年のプログラムはまだ掲載されていない。しかし注目していく価値はあるだろう。





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