
中川優芽花、さだまさし、大友良英らが岩谷時子賞授賞式に出席


東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
「岩谷時子賞」の授賞式が11月25日、都内で行われ、第14回の受賞者が登壇した。
岩谷時子賞は、明日を担う人材育成を目的とし、将来、有望な若いアーティストを支援するための制度。音楽・演劇界を中心に日本の文化・芸術の発展、向上に貢献した文化人に授与される。これまでの受賞者は、ピアノの辻井伸行、指揮の佐渡裕、サクソフォンの上野耕平らをはじめとするクラシック音楽界を代表するアーティストが並ぶ。
作詞家の岩谷時子(1916-2013)は、越路吹雪「愛の讃歌」、加山雄三「君といつまでも」、郷ひろみ「男の子女の子」など多くのヒット曲を生み出し、「レ・ミゼラブル」「ミス・サイゴン」など多くのミュージカルの訳詞を手がけたことでも知られる。晩年、岩谷時子音楽文化振興財団を設立し、2010年に岩谷時子賞が設けられた。
第2回より、音楽・芸術を志す個人・団体に対する奨学金の給付および人材育成に関する助成事業の一環として、明日を担う人材育成を目的とする奨学金制度「岩谷時子Foundation for Youth」が設けられている。この部門ではチェロの上野通明、フルートの服部百音、ピアノの藤田真央をはじめとする世界で活躍する若い演奏家を輩出してきた。
第14回 岩谷時子賞 受賞者
さだまさし(シンガーソングライター、小説家)
[功労賞]
宇野亞喜良(イラストレーター、グラフィックデザイナー)
[特別賞]
大友良英(音楽家)
島田歌穂(俳優、歌手)
[奨励賞]
エヴァー・アンダーソン(俳優)
[2025年度 岩谷時子Foundation for Youth]
中川優芽花(ピアニスト)
堀内優里(ヴァイオリニスト)

後列左から堀内優里氏、島田歌穂氏、大友良英氏、中川優芽花氏
岩谷時子Foundation for Youthを受賞した中川優芽花は、「岩谷時子さんは言葉と音楽を通して、人の心に寄り添う作品を多く生み出されました。その精神を受け継ぐ賞をいただけたことに深い感謝の気持ちを抱いています。ピアノという楽器が持つ豊かな響きをこれからも丁寧に磨き、音楽を通して多くの方に寄り添えるよう精進していきたい」と喜びを語った。
中川の選考理由について、選考委員の佐渡裕、別所哲也、村岡恵理による講評が発表された。
「類いまれなテクニックと表現力で国際コンクールでの数々の入賞、国内外の著名な楽団との共演、今年の秋にはレコード・デビューと、現在もっとも活動が注目される若手ピアニストのお一人。この賞を励みにますます研鑽を積み大きく成長、飛躍してほしい」
授賞式では、受賞者によるパフォーマンスも行なわれ、中川はショパン《マズルカOp.30》より第1番および第2番を披露した。
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