2020.11.26
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.36
旅をしたい! という思いが募ったら、軽やかな「音楽のソリの旅」を
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
秋も深まるこの季節、青空が広がると、やっぱりどこかお出かけしたくなります。
ああ…旅に出たい……
続きを読む
今年はそんな気持ちに駆られた人も、そしてそれがままならなかった人も、多かったはず。
そんな2020年も、残すところあと1ヶ月と少し。
街は早くもクリスマス・ムードを帯びてきました。
私の小さな仕事部屋にも、クリスマスっぽい装いで、バッグまでしょって、お出かけしたそうに、窓の外を眺めている子がいます。
作家さんが、一体一体手作りされたかわいいぬいぐるみが大好きなので、仕事室にもかかわらず、私の応援団として、常時何名か滞在させています。
ダックスフントのケン太くん。いい加減、どこか旅に出たいみたい。
*
クラシック音楽の世界で旅といえば、ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756〜1791)。
人生の3分の1の時間は旅先で過ごしたヴォルフィー。
幼少期の彼を連れ出していたのは、紛れもないこの人、父親のレオポルド・モーツァルト(1719〜1787)。息子の才能をヨーロッパ中に知らせようと、また息子にヨーロッパ中の文化に触れさせようと、熱心に旅へと連れ出しました。
そんなパパ・レオポルドによる、この季節に合う可愛らしい曲をご紹介。
「音楽のソリの旅」というタイトルのついた、ディヴェルティメントヘ長調です。
爽やかで、あっけらかんとして、どこかホッとする。
ケン太くん、しばらくはこういう音楽でも聴いて、お出かけはもう少し待っててね。
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
2022.03.10
カモメたちの日常を見て脳内再生された、軽やかなバッハ
2022.03.03
桃の節句に、シベリウスの乙女度高い「花の組曲」を
2022.02.24
恍惚とした都会の天使に、ピアソラの音楽が寄り添う
2022.02.17
ドビュッシーの音楽が描く、心に沁み入る雪の情景
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2022.05.17
スマホ1台で電子ピアノでも参加できるコンクール オットー・ピアノコンクール Vo...
2022.05.17
ナルキッソス——自分自身に恋焦がれ、ナルシシズムの語源となった美少年
2022.05.13
伶美うらら「音楽はエネルギー」~『るろうに剣心 京都編』で一途な女性を演じる
2022.05.10
バッハ、モーツァルト、シューベルト、ロッシーニ……それぞれのお金の稼ぎ方
2022.05.09
「大阪国際室内楽コンクール&フェスタ2023」参加団体募集!
2022.05.08
シューベルトのピアノ五重奏曲《ます》を作曲当時のピアノと弦楽器で聴く魅力とは?
2022.05.06
ワンランク上のライブ配信体験で「おうちフェス」を楽しもう! お得な早割鑑賞券も
2022.05.06
2005年ショパンコンクールで兄弟同率3位の快挙!弟イム・ドンヒョクさんの久々の...