ローム ミュージック ファンデーション スカラシップ コンサートは若き音楽家の夢...
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
年末に、日暮れの山道を、一人急いで運転していたところ、ふとこんな雲に出会いました。
まるで「万事、OK!」と言ってくれているような、達磨さんのような、不思議な雲。
急いで車を停めて、木々の間からカメラを向けました。
すでに周囲は暗く、風の音がなんだか恐ろしかったので、すぐに車に戻ってエンジンをかけ直したところ、雲はもうこの形ではなくなっていました。
2021年に向けての応援メッセージをもらったような、明るい気持ちになれましたので、このエッセイからみなさまにシェアいたします。
ふわりとした印象派ふうの響きが美しい一曲とともに。
英国の指揮者で作曲家のユージン・グーセンス(1893〜1962)によるピアノ、チェロ、フルートのための三重奏曲「5つの休日の印象」op.7から、第1曲「丘陵地にて」です。
グーセンスは、1946年にABC(オーストラリア放送協会)の客員指揮者としてオーストラリアに渡り、ニューサウスウェールズ州音楽学校の校長を務めたほか、シドニーのオペラハウス建設にも尽力したというキャリアもある人です。