2021.03.04
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.50
コーヒーのお供にバレエ音楽の組曲《ホイップクリーム》はいかが?
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
湯気が綺麗に撮影できて、ちょっと嬉しくなった写真です。
続きを読む
3月に入りましたが、夜はあったかい飲み物が欲しくなりますね。私は根っからのコーヒー党。緑茶や紅茶もいただきますが、「疲れたな〜」という時も、甘いものをちょっと食べるときも、コーヒーがないと悲しくなります。
最近、ノンカフェインのインスタントコーヒーが美味しいことを知ったので、寝る前にもホッと一息入れています。
ところで、リヒャルト・シュトラウス(1864〜1949)の作品にこんな夢見心地なバレエ音楽組曲があるのをご存知でしょうか。その名も、《ホイップクリーム》。かわいい(笑)。
《ツァラトゥストラはかく語りき》《英雄の生涯》など、ゴリゴリの交響詩を書いた同一人物の作とは思えない可愛いタイトルですが、その華やかなオーケストレーションは、さすがは《ばらの騎士》の作曲家。
お洒落でロマンチックなテイストに溢れています。
オペラや交響詩を多く書いたドイツの作曲家、リヒャルト・シュトラウス(1864〜1949)。
初演は1924年5月9日、ウィーン国立歌劇場にて。全2幕からなるバレエのために書かれた音楽は、「紅茶の葉の踊り」「コーヒーの踊り〜夜想曲」「ホイップクリームのワルツ」「お姫様の踊り」など、夢いっぱい。
あれ……? チャイコフスキーの《くるみ割り人形》と雰囲気被ってません? という気がしなくもないですが、なぜかあまり知られていないこの作品、あなたのホッと一息お茶タイムのお供に、いかがですか?
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
2022.03.10
カモメたちの日常を見て脳内再生された、軽やかなバッハ
2022.03.03
桃の節句に、シベリウスの乙女度高い「花の組曲」を
2022.02.24
恍惚とした都会の天使に、ピアソラの音楽が寄り添う
2022.02.17
ドビュッシーの音楽が描く、心に沁み入る雪の情景
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.11.23
追悼ヤノシュ・オレイニチャク~巨匠ピアニストが信じたショパン音楽の可能性
2024.11.22
【Q&A】関 朋岳さん~新風を吹き込むヴァイオリニスト、ハチャトゥリアン・コンク...
2024.11.21
ウィーン・フィル×ムーティの「第九」200周年記念公演が映画に!
2024.11.21
小林海都、鈴木愛美が本選へ! 第12回浜松国際ピアノコンクール第3次予選結果
2024.11.20
シューマン「神と並ぶほどに愛してやまない君にすべて知ってもらいたい」結婚前にクラ...
2024.11.19
五嶋みどりの群馬県立盲学校訪問コンサート・レポート〜音楽を「音」以外でも伝えるこ...
2024.11.18
《ドン・カルロス》~無名の王妃が「道ならぬ恋」のフィクションで有名になるまで
2024.11.17
第12回浜松国際ピアノコンクール第2次予選の結果が発表!