ピアニスト4人に超絶技巧について質問! 一番難しかった曲は? 練習の秘訣は?
2022.03.17
生まれ変わる街の景色を眺めながら、ベートーヴェンのピアノ三重奏曲を聴く
1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...
ガラス細工、お好きですか?
先日とある食堂で出会った水差しです。
日本の工芸品の中でも、ガラス細工や切子はなんて美しいんだろうと思います。
水差しって、案外私の日常生活の中では登場しない道具なのですが、こんなふうに色と光と紋様も差し込んでくれる日常アイテムなら、ひとつ置いておきたい気持ちになりました。
日常ひとつ置いておきたい……そんなピアノ音楽の一つに、グリーグの「叙情小品集」があります。
「叙情小品集」(「抒情小曲集」などと表記されることもあります)は、ノルウェーの作曲家エドヴァルト・グリーグ(1843〜1907)が、20代半ばから50代の終わりにかけて作曲した全10巻66曲からなる、小さなピアノ作品集です。
心情や記憶・情景や民謡風の歌などを詩的にピアノ表現に落とし込んだ、繊細美に溢れた作品の数々は、時折ふと聴きたくなります。
今日はその中から、「春に寄す」(第3巻第6曲)と「夜想曲」(第5巻第4曲)をご紹介します。