読みもの
2021.11.25
飯田有抄のフォトエッセイ「暮らしのスキマに」 File.87

エルガーの旋律にホッとする~早朝のファストフードのコーヒーのお供に

飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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季節がぐっと進み、斜めから差し込む冬らしい日差しが感じられるようになりました。

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ポーランドから帰国して、まだうっすらと時差ボケが残るころに撮ったこの一枚、朝なのか、夕方なのか、ちょっとよくわからなくなっていました。でも朝です。

日中は親子連れで賑わうファーストフードも、早朝はとても静か。よく晴れた日の店内は、「今日何しようかな」の空気で満たされています。

なんてことはない朝の瞬間ですが、長期出張から戻ったばかりで(隔離も明けて!)コーヒーの香りがくれる「日常感」にほっとしました。

今日はそんな一コマにピッタリな小品をリンクします。

エドワード・エルガー(1857〜1934)がヴァイオリンとピアノのために1899年頃に作曲した「朝の歌」op.15-2です。ヴァイオリンとオーケストラのバージョンでもしばしば録音される作品ですが、私は圧倒的にピアノとの原曲バージョンが好きです。清々しくて明るくてステキなんです。

五嶋みどりさんの演奏でどうぞ。

エドワード・エルガー。イングランドの作曲家。ヴァイオリニストとしても活動した。イギリス第2の国歌と言われる《威風堂々》をはじめ、《愛の挨拶》や《エニグマ変奏曲》など広く親しまれている曲も多い。
飯田有抄
飯田有抄 クラシック音楽ファシリテーター

1974年生まれ。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院修士課程修了。Maqcuqrie University(シドニー)通訳翻訳修士課程修了。2008年よりクラシ...

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