ソフト音源がすんごい
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
こんにちは、編集部員ざっきーです。
ただいま、「バウロン」というアイルランド音楽の打楽器についての記事を編集中なのですが、「バウロン メーカー」で検索中にいつの間にか変なページに……。
じっくり見てみると、なんとバウロンのソフト音源のページでした!
ソフト音源とは、シンセサイザーをパソコンの中で演奏できるように、ソフトウェアとして再現したもので、ピコピコ電子音のシンセサイザーから、生音を録音し、忠実に再現したサンプリング音源など、様々な種類があります。現在、後者のサンプリング音源の進化が著しく、普通の再生能力のスピーカー等でぼんやり聴いていると、本物の演奏録音だと勘違いしてしまうほどです。
バウロンのソフト音源サンプルはこちら
ソフト音源の制作は、一音一音、マルカートの音、フォルテの音、ピアノの音、クレシェンド、デクレシェンド、アルコ、ピチカート……と収録していくことが多いようで、気の遠くなりそうな作業です。
しかし、一度録音してしまえば、いつでも、何回でもその音が使えます。
なので、例えばSPITFIRE AUDIO社は、イギリスの名門オーケストラBBCの音を、サンプリング音源にするというおそろしい(!?)ことをしています。
映画やアニメ・ドラマ等で生音の収録が減っているのには、このような背景があるのですね。もちろん、生には生の良さもありますが。(気になる方は以下の記事をどうぞ)
時を戻して、最初のバウロンのソフト音源の話ですが、オケやピアノならともかく、バウロンまでつくってしまうのか! とびっくりしたのです。アイリッシュ音楽は、ゲームやアニメ等でも人気があるので、意外と需要があるのかもしれません。
他にも、こんなマニアックな楽器もあるの?! というソフト音源を発見したので、ご紹介します。
バンジョーのサンプリング音源(AmpleSound社の公式SoundCloudより)。
セルパン(17~19世紀ごろに使われた、チューバのような役割を担う古楽器)
マーチングバンドのドラムライン
(ちなみに、サンプリング元は『ブラスト!』の元キャストである石川直さんも所属していた、マーチングバンドの本場、アメリカの最強チーム「ブルー・デビルズ」です)
そういえば、人の声をサンプリングすると、ボーカロイドのようになります。そのグレゴリオ聖歌版がこちら。
これからもどんどんマニアックな楽器のソフト音源がでてくるといいですね?!
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