10連休の過ごし方:編集部員Sの場合〜だいたいアート、ついでに音楽
怒涛の10連休! せっかくのお休みだけれどどこにいっても人だらけ、できれば家と近所で大人しくしていたい。インドア派・編集部員Sのゴールデンな日々は……普段の休日とあまり変わらない気もする?
みなさま、良い休日を!
東京・神楽坂にある音楽之友社を拠点に、Webマガジン「ONTOMO」の企画・取材・編集をしています。「音楽っていいなぁ、を毎日に。」を掲げ、やさしく・ふかく・おもしろ...
大人の趣味として最近絵を描き始め、オフの時間はもっぱら絵の勉強をしている。
帰宅後の数時間では、せいぜいクロッキーを数ページできればいいところだが、ゴールデンウィーク中は毎日8時間くらい勉強できると思うとニヤニヤが止まらない。
とはいえインプットも大事なので、欲張りな計画を立ててみた。
4月27日 デッサンの日
10連休初日はデッサンから。最初から夜間にデッサンの教室へ行く予定を入れていたので、1日耐久デッサンの日とする。
作業するときは何か音楽がないと寂しい。そこでストリーミングだ。最近良く聴いているのはOASIS。
4月28日 色彩と向き合う日
線を引くのは好きだけれど、彩色がとてもニガテ。下書きはいい感じに描けたのに、絵の具で大玉砕! という例は枚挙にいとまがない。
いい加減に色彩と向き合おう……と観念して、最近、この本を読んで勉強している。絵を描かない人が読んでも面白い良書(難しいけど)。色彩や陰影の仕組みを理解することで、世界の見え方が変わってくる。
色彩が好きな画家のひとりとして思い浮かぶのが、マーク・ロスコだ。モートン・フェルドマンが、ロスコ・チャペル(ロスコの巨大な絵画が飾られたテキサス州にある礼拝堂)完成式で演奏するために作曲した《ロスコ・チャペル》をBGMにしよう(アルバム1曲目)。
4月29日 SFの日(ジェイムズ・P・ホーガン祭り)
2018年12月に発売されたジェイムズ・P・ホーガンの『火星の遺跡』を買ったのだけれど、積読が増えていく一方で、消化できないまま年を越してしまった。ジェイムズ・P・ホーガンといえば、『星を継ぐもの』三部作が漫画化されていたっけ。そっちも読みたい。平成はSFで終えよう。
4月30日 続・SFの日(ジェイムズ・P・ホーガン祭り)
良い音楽と面白いSFと美味しいお茶があれば人生はおおむねすばらしいです。
5月1日 映画の日
さすがにそろそろ一旦外に出て太陽の光を浴びるべき。毎月1日は映画の日だ。映画館へ行こう。インドア to インドアだな……。
4月19日から全国ロードショーの『ヒトラー VS ピカソ 奪われた名画のゆくえ』が気になる。
5月2日 カフェの日
銀座に、老舗画材店「月光荘」が経営している『月のはなれ』というカフェ/バーがあることを、以前教えていただいた。
お店のウェブサイトを見ると、お品書きの中に「お絵描きセット(500円)」なるものが! 月光荘の画材でお絵描きできるみたい。
毎晩20時から生演奏があるというのもすてき(※連休中は生演奏はおやすみのようです)。
5月3日 古本屋めぐりの日
古本屋へ行くと、思わぬ掘り出し物に出逢うことがある。画集や写真集などが、びっくりするような値段で手に入ることも。
そうだ、神保町で古本屋巡りをしよう!
5月4日 建物の日
大きな建物や橋梁が好きで、気がつくとスマホのメディアライブラリが建設中のビルの写真だらけになってしまう。が、建物を正確に描こうとすると、パースの勉強を避けては通れない。この機会に腰を据えてパースの勉強をしよう。
建築つながりで、クセナキスの作品を聴きましょうか。脳みそ溶けそう。
5月5日 寝る日
張り切りすぎたので、そろそろゴールデンウィークらしく寝ようと思う。おやすみに最適な音楽といえばこちら。
夜の眠りは、マックス・リヒターの《SLEEP》で。マックス・リヒター氏についてもっと知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
5月6日 反省の日
10連休を振り返りつつ、反省文を書く。
翌日から始まる通常業務も心配だが、どっちかというと、「遊びすぎて財布の中身が空になっているんじゃ?」という不安が勝る。
金策に奔走していたモーツァルトに想いを馳せて、せめて気持ちだけは軽やかに(?)。
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