2021年は200年規模の「新時代」が本格的にスタートする年！ 青石ひかりの12星座☆音楽占い

「新しい生活様式」という言葉が生まれた2020年。世界の主要な都市でロックダウンが行なわれ、経済や人々の暮らしに激震が走った2020年は、それまでの「当たり前」が当たり前でなくなってしまう大転換期に当たりました。占星術の暦では2020年12月中旬以降に土星・木星が相次いで水瓶座に入り、2020年の12月22日に水瓶座の最初の度数でぴったり重なる「グレート・コンジャンクション」が起りました。

このグレート・コンジャンクションは過去200年以上、牡牛座・乙女座・山羊座の「地のエレメント」で起こってきましたが、今回は「風のエレメント」で生起したため、地球規模でのさまざまな「チェンジ」が同時多発的に発生します。産業革命が始まった18世紀末から200年以上続いていた経済中心（金融・土地・モノ）の価値観が、情報やアイデア・精神といった「見えないもの」を大切にする価値観へシフトしていく時代、「風の時代」がスタートするのです。

金・モノから精神へ……と言っても抽象的すぎて分からないという人もいるかも知れません。しかし、電子マネーの普及や働き方改革によって、お金の概念にも変化が訪れています。ある世代から上は既に「トランクいっぱいの札束」を、豊かさとしてイメージ出来ないかも知れません。

「お金・土地・快楽・安心」をつかさどる牡牛座には2018年から90年ぶりに天王星が入り、変化と改革のシンボルであるこの天体は「絶対に変わらないと思われていたこと」を着々と変更させています。ジェンダーに関しても、2つの性だけではない「流動する」アイデンティティが認められてきていますが、牡牛座に天王星が滞在しているあいだに、さらにこの趨勢（すうせい）は進むでしょう。結婚やパートナーシップに関する法律・基準も見直されていかなければなりません。

2021年のキーを握るのは、木星・土星が滞在している水瓶座。水瓶座にシフトする直前までこの天体は「権力」のサインである山羊座にあり、2023年まで同星座にいる冥王星とともに「過剰な管理・規律・建前主義」を促してきました。その影響で、2020年は個人と個人の「壁」が過剰に厚くなり、旧世代が新生代を酷使し、多くの大企業が現状維持のためにブラック化して労働力の搾取を進めてきたのです。水瓶座に重点が変わったことで、ボーダーレスが進み、「バイブレーションでつながるコミュニティ」が活性化され、偏差値よりも個性が尊ばれます。与えられたテストで100点を取ることはAIでもできますが、ゼロから何かを創造することは人間でしかできないからです。

政権より民意、管理より自由、エゴイズムより利他主義精神が大切になっていく時代。「変わりたくない」と古い時代を引きずっている頑固な人ほど、危機を迎えやすくなります。ここからの時代はまた「二極化」が進むという説もあります。濁った水が、浄化された水とドロドロした澱に分離するように、人間も2つの極に分かれていくという説で、説得力があります。よりよく生きようとする人々と、その意志を持たず愛と礼儀を失った人々とは見ているものが違い過ぎるため、物理的には同じ地球に生きていても、二度と会うことはできなくなっていくのです。

未知の事態が次々と起こる今、「自分の生きたい未来」をそれぞれの精神が選び取る時代になっていくでしょう。