蠍座の2025年下半期の運勢＆あなたと同じ星座の作曲家は？

2024年11月にあなたの支配星である冥王星が移動して以来、「家族」「家庭」「ルーツ」に関するテーマにスポットライトが当たっていたかもしれません。家族問題で、とうに解決していたつもりの問題が再びあなたを悩ませたり、子ども時代のさまざまな経験がトラウマとして蘇ってきた蠍座もいたかも。

2025年後半、幸運星・木星は蠍座の理想のハウスにいて、あなたは広い世界へと飛び立ち、新しい人々と交流するチャンスを得ます。外的な条件は整えられているのに、今ひとつ本腰が入らないのは、蠍座の深層の部分にある「癒されない部分」が、そのことに気づいてほしいと主張しているからかもしれません。秘密と深層のハウスにして蠍座を表徴する第8ハウスには、7月7日に改革の星・天王星が入り、「本当の愛とは？ 人との絆とは？」という深くて根本的な問いかけを継続的にしてきます。

今、手にしているたくさんの幸運に対しても、ひとつずつ疑いの目を向けてしまうのかもしれません。2025年後半に蠍座が心がけるべきは「まずは行動を起こしてみること」と「重要な決断は後回しにすること」。行動は「考えすぎて頭がオーバーヒート」状態を正常に戻し、物事を順序立てて考える習慣をつけさせてくれます。また、天体の逆行も多い時期だけに、蠍座が重要決定を早まると、情勢が二転三転してしまうことになりそうなのです。「今の仕事をやめよう」という決断は、とくに危険なもので、あなたがこれまで積んできた経験はこの先さまざまな形で生かされていくので、居場所が変わることはあっても「やめる」という選択はしないことです。

「考えすぎ」が悪いというより、シリアスに考えてしまうことが災難につながりやすいのかもしれません。対人関係では激動期に差し掛かり、深く関わる相手も変わってきそうですが、悲劇のドラマとしてではなく「ポップなコメディ」として捉えてみては？ 簡単なことではないけれど、この期間にあなたが陽気さを保っているか否かは、死活問題なのです。

3月31日に海王星が約13年ぶりに吉配置から離れると、蠍座にとっては人付き合いがひどく難しく感じられるかも。恩を忘れっぽい相手が耐えられないのなら、最初から何も与えないのもあり。自分自身にもストイックになりすぎず、「楽に活躍していく」ことを許してあげてください。モノクロームな世界から、カラフルな世界への進出、というイメージです。

6月9日以降は、木星が素晴らしい配置にシフトし、危機感を感じることなく、ありのままの心を受け入れてもらえるようになります。自分に苦痛を与えるほどの深刻な取り組みはタブー。「楽しむこと」から豊かさが得られる時代に入っていきます。

ワルツ王にしてオペレッタの王であるヨハン・シュトラウス。最近では「2世」という表記を省いてもOKという説もあり、ヨハン・シュトラウスといえば膨大なワルツとポルカと、《こうもり》、《ジプシー男爵》、《ウィーン気質》などのオペレッタを書いた息子のほうを指すとも言われています。

蠍座は（全員がそうでないとしても）妻や愛人や女性全般に対する愛が深いと言われ、ヨハンもまた多くの女性を愛し、結婚は3回しました。最初の妻は11歳年上のヘンリエッテで、結婚時はヨハン36歳・ヘンリエッテ47歳。彼女の最大の魅力は財産と社交界における人気だったといいます。蠍座は女性の「財産」「地位」にも目がないのです。13年の結婚ののち60歳で妻が亡くなると、葬儀の一切を任せて雲隠れしてしまいます。

「不死身」の星座でもある蠍座。亡くなった後も3番目の妻アデーレは未発表作品や未完のスケッチ（同業の作曲家に依頼してつなぎ合わさせた）を世に放ち、死後に「新曲」によってふたたびヨハン・シュトラウス・ブームを巻き起こします。ウィーンにある「ヴァイオリンを弾くヨハン・シュトラウス像」は最初金色に塗られ、そののち「贅沢過ぎる」と黒に塗られ、現在はふたたび金色の像として人気を集めています。蠍座は死してなお「吾輩は不滅！」と主張し続けるのです。