山羊座の2025年下半期の運勢＆あなたと同じ星座の作曲家は？

2024年11月に山羊座から冥王星が去り、2008年から続いてきた「人生の宿題をまとめて履修する」モードから脱出した山羊座。2025年はさらに海王星・土星・木星・天王星が一気に移動し、山羊座としては「世の中が無秩序になっている」ように見えているかもしれません。常識や伝統の重要性を知り、緻密に努力を重ねていく山羊座には、野球のルールが急にサッカーかラグビーになったかのような印象を受けるでしょう。あるいは、剣道がプロレスになった感じかもしれません。

幸運星・木星は対人関係のハウスにあり、2025年後半に出会うニューフェイスは、山羊座に新しい幸運をもたらしてくれる存在です。「この人は何を考えているのか分からない」と思いつつも、何故か魅力を感じてしまう相手とは、本格的にビジネスやプライベートで関わっていくことになるでしょう。過去に「重い苦労をともにした」相手とは、逆に疎遠になる可能性が。「刻苦勉励」という周波数は今や重すぎて、相手もあなたも別のものから影響を受けたほうが「新しく」なれるのです。しばらく距離を置くという方策も。

変革の星・天王星は7月7日にルーティンと義務のハウスに。業務形態が変わる可能性があり、現場ではなく総括的な居場所から指示を出していくケースもありそう。ここからあなた自身、体調に変化が出やすい時期に入っていくので、今までのような無理はきかないかもしれません。「体力は気力で補う」つもりでも、たまった疲労は簡単には抜けなくなってきそうなのです。ハイテンションに頑張り続けてきた人ほど、健康管理には要注意。

大きな組織の中で自分のポジションを死守してきた山羊座は、日常が味気なく感じられることも。仕事好きなあなたが、仕事以外の時間を充実させたいと思うようになり、とくに家族との時間を多くとることが増えてきそうです。それが広い意味で未来への投資となり、あなたの新しい「足場」を作ることになります。

イタリアを代表するオペラ作曲家プッチーニの誕生日は12月22日で、山羊座の最初の日であり、占星術では「カスプ」と呼ばれるエリアの日で、射手座と山羊座の両方の性質を持つ誕生日になります。新しいもの好きで、当時まだ珍しかった自動車を乗り回して大事故を起こしてしまったエピソードは、ちょっと射手座っぽい。外国の作曲家たちからたくさん影響を受け、色んな国をオペラの舞台にしていたところも射手座っぽい。しかし、慎重で忍耐強く、いつなんどきでも冷静だったというプッチーニは、確かに山羊座の芸術家です。

山羊座は「レス・イズ・モア」の美学を持っているので、それほどたくさんのものを必要としない。プッチーニも良質の台本ができあがるまで忍耐強く待ち、完成したオペラのほとんどは今でも頻繁に上演されていますが、生涯に書いた作品数はそれほど多くないのです（とにかくたくさん書いた射手座のドニゼッティと対照的です）。

プッチーニほどの才能があれば、どんなオペラだって書けたはずですが、聴衆がついていけないような難解な作品は書きませんでした。時代の先端を行きすぎるのは危険だという慎重さや、ある種のビジネス的な現実感覚もあったのでしょう。山羊座はシビアな現実主義者です。嫉妬から上演を妨害されても、決して自分の書いたものの価値を疑わなかった冷静なプッチーニ。侍のような男性です。山羊座は「忍耐」を美徳とするため、運命に翻弄される忍耐力の塊のようなオペラ・ヒロインは、作曲家の好みだったと思われます。