魚座の2025年下半期の運勢&あなたと同じ星座の作曲家は?
1994年から女性誌・一般誌を中心に占い原稿を寄稿。アーティスト、ミュージシャン、演奏家のホロスコープを診断した連載も『STUDIO VOICE』等カルチャー誌に執筆...
創造力がふたたび輝く。魚座、再始動のとき
2025年5月25日に試練の星・土星が魚座から去り、2023年から続いていた重苦しい日々がようやく終わった魚座。幸運星・木星は6月10日にクリエイティヴと遊びのハウスに入り、魚座のアーティスト気質を刺激し、積極的な自己表現を促しています。本来、自由奔放で常識にとらわれない魚座が、さまざまな制約に縛られてきたここ2年ほどの窮屈さが、2025年の夏の段階ではふりほどかれている状態です。創造意欲が復活し、アクティヴな活動期に入っている人も多いでしょう。
この土星が逆行のため、9月2日にふたたびあなたの星座に戻ってきます。2023年3月からあなたが格闘してきた問題とふたたび向き合い、今年いっぱいかけて根本解決していく時間に。「ややこしい」とさじを投げず、前向きに取り組んで。苦労の山場は既に超えているので、あとは合理的にクリアしていくだけです。
7月7日に安息と家庭のハウスに入った天王星は、2033年まで魚座の「拠点」を変化させていきます。家族とのあいだに問題を変えている人は、それが予想外の形で巨大化したり、白日のもとに晒されたりして、改善に取り組まざるを得なくなるかもしれません。長年のライフスタイルが変わり、家族構成や住んでいる場所が変わることもあるでしょう。都会と地方を往来する暮らし方をする人も出てきそう。また、そのスタイルも一度では定着しないのが今後8年の星めぐりです。
この天王星も逆行するため、11月9日には交流と友情のハウスにリターン。11月から12月にかけては、仲間とのトラブルや孤立に注意し、情報に疎くならぬよう網を張っておくこと。リーダーシップをとっている魚座は、ある程度グループのメンバーと距離を置いて、秘密などは明かさないようにして。不安要素もあるけれど、あなたの副支配星にして幸運星の木星はいい配置にあるので、気分的にはハッピーが続くでしょう。運命的な大恋愛を経験する魚座も。
【魚座の作曲家】ラヴェル
魚座は天才の星座で、特に音楽、ダンス、演技などのジャンルでは、カリスマ級のアーティストを大勢輩出する特別なサインです。12星座のラストである魚座には、現実的な「縛り」の感覚が希薄なので、それまでのルールや常識を超えた、巨大なスケールの表現が可能になるのです。ラヴェルの《ダフニスとクロエ》や《ボレロ》を聴いていると、宇宙空間にまで届きそうな神秘的な音響に、紛れもない天才の技を感じます。
クラシックの作曲家は自然の美しさからたくさんのインスピレーションを得てきましたが、ラヴェルの方法は洗練を究めており、ピアノ曲からオーケストラ曲まで「自然は魔術だ」という感興を抱かせます。それと同質の魔術を持っていたのは、同じ魚座のショパンだったのかもしれません。魚座の作るものには、どこか「道徳性を無視している」と思わせるものもあり、ラヴェルのマジカルすぎる音楽にも悪魔のささやきを感じることがあります。
オカルトとの親和性も高く《夜のガスパール》には、ラヴェルにしか見えていなかった次元が描かれているよう。子どもの心を永遠に持ち続ける魚座らしく、オペラ《子供と魔法》や、マザーグースを題材にしたピアノ曲《マ・メール・ロワ》も書き残したラヴェル。42歳で最愛の母が亡くなったあと、自分だけのドリーミーな宇宙を体現する完璧な家を田舎に建て、愛する美術品に囲まれて、亡くなるまで暮らしました。
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