ローマ賞とは?19世紀フランスで絶大な権威を誇った作曲家の登竜門の歴史と審査方法
2020.06.27
136年前の今日、ドビュッシーのカンタータ《放蕩息子》初演!
1940年4月8日、20世期を代表するロシア人作曲家セルゲイ・プロコフィエフ自身のピアノで「ピアノ・ソナタ第6番 イ長調」がモスクワで初演されました。
第2次世界大戦の最中に書かれ、傑作と名高い「第6番」「第7番」「第8番」のピアノ・ソナタ3曲は、「戦争ソナタ」と呼ばれています。「第6番」は4つの楽章からなり、26分という演奏時間は全9曲のソナタ中で最大規模の作品です。
プロコフィエフの生涯の中の最も充実した時期で、初期の切るように鋭い野生的な表現は、より力強く健康的に肉付けされ、さらに幅広い抒情が加わり、それらが、古典的なフォルムに構築されるようになる。「第6番」のピアノ・ソナタも、そうした傾向を端的に示している。
『作曲家別名曲解説ライブラリー プロコフィエフ』(音楽之友社)179ページより
この作品の前後には、ドイツ軍進攻による疎開や、大切な友人との死別など、さまざまな出来事に見舞われるプロコフィエフ。一体、どんな心境で作曲・演奏していたのでしょうか。