【速報】NHK交響楽団 定期公演2025-26シーズンのラインナップが発表
2020.06.27
136年前の今日、ドビュッシーのカンタータ《放蕩息子》初演!
1892年4月28日、プラハにて、ドヴォルザークの序曲3部作《自然と人生と愛》が初演されました。作曲されたのは1891年から92年にかけて、51歳でアメリカに渡る直前でした。
序曲3部作《自然と人生と愛》の構成は以下の通り。
第1部 序曲《自然のなかで》(自然)
第2部 序曲《謝肉祭》(人生)
第3部 序曲《オセロ》(愛)
現在は3曲まとめて演奏されることは少ないですが、ドヴォルザークは3曲のバランスを考えて作曲したそうです。今日はぜひ、まとめて聴いてみましょう。
(第3部《オセロ》は)シェイクスピアの戯曲の筋や主人公の性格を音画化しようとしたものではまったくなくて、ホルスクネフト(Václav Holzknecht 1904〜88)の説明を借りれば、シェイクスピアの「オセロ」のテーマは嫉妬であり、嫉妬は愛の忌むべき一面であり、自然の秩序を破壊するものであるとドヴォルザークが考えて、この3部作のモティーフの一つとして取り上げたというのである。
『作曲家別名曲解説ライブラリー ドヴォルザーク』(音楽之友社)81ページより
ホルスクネフトは、ドヴォルザークやスメタナの伝記を書いた作曲家、音楽学者です。
この作品における表題は、ドヴォルザークの内面を反映させる、外枠を決めるくらいのものだったそう。
「愛」というテーマで、あえて『オセロ』の嫉妬を選ぶとは……。第3部の冒頭、デスデモーナを絞殺したあとのオセロの祈りを表す静かな旋律、そして続いて登場する、嫉妬を表す動機に注目です!