11月開催の浜松国際ピアノコンクールと、餃子について思うこと
大学院でインドのスラムの自立支援プロジェクトを研究。その後、2005年からピアノ専門誌の編集者として国内外でピアニストの取材を行なう。2011年よりフリーランスで活動...
2021年11月7日〜29日に開催が予定されている、第11回浜松国際ピアノコンクール。先月から、出場者の募集が始まりました。受付締め切りは、3月31日(水)。
今年は昨年から延期となったコンクールも多く、すでに演奏活動もしている実力派の参加者も、さすがにあちこちに分散するでしょう。
このような言い方はあまりよろしくないかもしれませんけれど、いってみれば、ステージ経験のない若いピアニストのみなさんにとっても、狭き門を突破できる率がアップする年となる、かもしれません。
特に浜松国際ピアノコンクールは、応募の下限年齢制限がないので、なにかものすごい逸材が飛び出す可能性もあります。
前回の浜松国際ピアノコンクールの紹介動画
ところで、浜松といえば、餃子。
先日、「2020年の家計調査で、浜松市が2年ぶりに餃子への支出額日本一に返り咲いた」というニュース記事を見かけました。ライバルの宇都宮市、上半期トップの宮崎市を上回っての快挙、とのこと。
でもそもそも、どうしていつも餃子の首位の話だけこんなに取りざたされるんだっけ? と思いませんか。日本で人気の料理は他にもたくさんありますよね。ハンバーグ、カレー、おすしなど……。
それで調べてみて、十数年前の出来事がことの発端だったことを思い出しました。
浜松市が独自の調査に基づいて「餃子消費量日本一」を宣言して、餃子の街プロモーションをはじめたことに対し、総務省の家計調査で支出額トップだった宇都宮市が怒った、という。そういえばありました、そんな話。
そこでバチバチしていたところ、2011年、ついに家計調査でも浜松市がトップになってしまった。
以来、1月に家計調査の統計が出ると、餃子の結果がやたら話題になるわけです。総務省のWebサイトを見ると、調査自体はかなり広い品目について行なわれています。餃子は「加工食品」というジャンルのなかのひとつで、他にも、焼き鳥、天ぷら、しゅうまい、コロッケ、カツレツ、うなぎなどのランキングが出ていました(それにしても、このおかずセレクトは、どなたの趣味なのでしょう)。
話がそれましたが、果たして今年のコンクール、どんな状況での開催となるのか。11月の話でも「さすがに8ヶ月も先だから」……と思えなくなるくらい、当初予想していなかったレベルでコロナ禍は長引いていますけれど。
コンクールが無事に開催され、国内旅行が気兼ねなくできるようになったら、浜松へ、コンクールを聴きまくり、餃子の名店をめぐりまくる旅に出かけたいものです。
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