牛田智大「音の記憶を訪う」 #1 連載開始にあたって。そしてポーランドの住まいの...
2022.12.24
元祖ピアノアイドル
松井咲子の 毎日がespressivo! #2 アイドルとクラシックの架け橋になりたい
元AKB48のメンバーで、当時は珍しかった現役音大生のアイドルとして注目された松井咲子さん。得意のピアノを生かして活動の幅を広げてきた彼女が、ずっと一緒だったピアノを通して見えてくる表情豊かな(espressivo)世界、音楽が与えてくれる❛気づき❜について、語っていきます。
ききて・まとめ
ききて・まとめ
山本美芽 音楽ライター
ピアノ教育とジャズ・フュージョンを軸に執筆。ピアノ教本研究家として全国で講演を行う。著書「練習しない子のためのピアノレッスン」「ピアノ教本ガイドブック」(音楽之友社)...
続きを読む
コンクールは結果を出す場だった
小さい頃から人前でピアノを弾くのは好きでした。発表会で友達が聴きにきてくれて、弾き終わってお辞儀をしたあとに花束を抱えきれないくらいもらうのが、すごく嬉しくて、頑張れた記憶があります。
子どもの頃はすごく人見知りでしたが、人前に立つのは楽しくて、コンクールも緊張はしたけれど、苦ではなかったですね。コンクールの本選は会場で名前を呼ばれるんですけれど、予選の結果が埼玉新聞で発表されるので、新聞を広げて「あっ、通過した」というように自分の名前を探していました。
AKBに入って気づいたのは、それまでの自分はクラシックだけに専念して、コンクールに出て、素晴らしい経験をしてきたけれど、凝り固まっていた部分もあったかもしれないということ。純粋に音楽を楽しむというよりは、何かに向けて準備して結果を出していくというか、心から楽しんで弾くのとは違っていたんです。
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
関連する記事
ランキング
- Daily
- Monthly
新着記事Latest
2024.04.25
2024年アニバーサリー作曲家をコンサートで聴こう! 音楽ライターが選ぶ10公演
2024.04.22
ピアニストの辻井伸行がドイツ・グラモフォンと日本人初のグローバル専属契約
2024.04.22
ネゼ=セガン音楽監督、総裁ゲルブが語る METオーケストラの新時代と来日公演の聴...
2024.04.22
『レコ芸』歴代編集部員が選ぶ 心に刺さった批評#4 演奏解釈の背景に広がる豊かな...
2024.04.21
ルクレツィア・ボルジア~悪徳の一家に生まれたヒロインは本当に「悪女」だったのか
2024.04.19
プロコフィエフの名曲と素顔に迫る12のエピソード
2024.04.18
いまアーティストの存在はどうあるべき?ピアニスト小菅優が問いかけるシェーンベルク
2024.04.18
ダンサーでピアニスト!パリ・オペラ座のアルチュス・ラヴォーに異色のキャリアをきく