記者会見でショパンコンクールの課題曲変更点が発表! 小林愛実も登場し思い出を語る
2025.02.17
30秒でわかるマスネ:タイスの瞑想曲
ショパン:バラード第1番について30秒で丸わかり♪
フレデリク・ショパン(1810〜49)は、4曲のバラードを残しています。それらは、彼と同じポーランドの詩人ミツキエヴィチの叙事詩に霊感を得たといわれてきましたが、具体的な詩との関連は明らかではありません。ただ彼のバラードが自由な形式のうちに叙事的な展開が織りなされる劇詩的な性格を持っていることはたしかです。
第1番はミツキエヴィチの詩「コンラード・ヴァーレンロッド」に関連する作品とされてきました。作曲の着手はショパンが母国ポーランドを離れて間もない1831年、ちょうどワルシャワ動乱の報を受けて母国の情勢を心配していた時期のことで、情熱と憂いの間を激しい起伏で揺れ動くこの作品はそうした祖国への想いを反映させたものとみられています。完成までには時間を要し、1835年にパリで書き上げられました。
両手オクターヴによる序奏で始まり、主部は、メランコリックな第1主題と情感に満ちた第2主題によって劇的な展開が繰り広げられていきます。
作曲年: 1831〜35年
演奏時間: 約9分
編成: ピアノ